「胸がつぶれる」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「胸がつぶれる」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「胸がつぶれる」という言い回しは、主に非常につらい感情を表現するために使われる慣用句です。実際に胸が物理的につぶれるわけではなく、比喩的に「心が痛い」「苦しくて耐えられない」という意味になります。とくに、人の不幸や悲惨な出来事を目の当たりにしたとき、自分にとって大切な人が苦しんでいるとき、あるいは大きな喪失感や罪悪感に襲われたときなどに感じる、心の奥深くから押しつぶされるような感情です。感情の深さや重さを強く伝えるために使われ、他人の出来事に深く共感していることや、自分の内面の感情を強く訴えるための表現として用いられます。

英語に直訳することは難しいのですが、意味をうまく伝えるためには次のような表現が使われます。

  • My heart aches(心が痛む)
  • My heart is crushed(心が押しつぶされた)
  • I feel heartbroken(ひどく悲しい)
  • I’m overwhelmed with grief(悲しみに圧倒されている)
  • It breaks my heart(胸が張り裂けそう)

たとえばニュースで虐待事件の詳細を見たとき、心に重くのしかかるような感情が込み上げてくることがあります。そのとき、「胸がつぶれる思いです」と言えば、理不尽な現実に対して深い悲しみや怒りを持っていることを丁寧に伝えることができます。また、この言葉は自分の気持ちを表すだけでなく、相手に対する強い共感や思いやりを伝えるためにも使われます。たとえば、「お子様の訃報に接し、胸がつぶれる思いでおります」と言えば、相手の痛みを自分も一緒に感じているという、非常に誠実な気持ちを表現できます。どちらにしても、この表現には「軽い気持ちで言ってはいけない重み」があるため、使う場面には注意が必要です。

「胸がつぶれる」の一般的な使い方と英語で言うと

  1. 子どもが事故でけがをしたという知らせを聞いたとき、心が痛くてたまらず、胸がつぶれる思いがしました。 (I felt like my heart was crushed when I heard that the child was injured in the accident.)
  2. 親友がつらい闘病生活を送っているのを見て、何もできない自分が悔しく、胸がつぶれる気持ちになった。 (Watching my best friend suffer through a painful illness left me feeling helpless and heartbroken.)
  3. 避難所で小さな子どもが泣きじゃくっている姿を見て、胸がつぶれるような思いに駆られました。 (Seeing a small child crying in the evacuation shelter crushed my heart.)
  4. 飼っていた犬が亡くなったという知らせを受けて、胸がつぶれるような深い悲しみに包まれました。 (When I heard that my dog had passed away, I was overwhelmed with grief.)
  5. 労働災害で亡くなった従業員の家族の話を聞いたとき、胸がつぶれるようなつらさを感じました。 (Listening to the family of a worker who died in an accident broke my heart.)

似ている言い回し

  • 心が張り裂ける
  • 胸が苦しくなる
  • 涙が止まらないほど悲しい
  • 打ちのめされる思い
  • 心をえぐられるような苦しみ

「胸がつぶれる」のビジネスで使用する場面の例文と英語

ビジネスの中でも、特に不幸や事故、損失に関する連絡やお悔やみの際に「胸がつぶれる」という言葉が使われることがあります。感情が高ぶりやすい報告ややり取りのなかで、自分や会社として心を痛めていることを表すために用いられます。注意点として、あくまでも感情を共有するための真摯な言葉であるため、軽々しく使うべきではありません。

  1. 貴社の社員様が事故に遭われたと伺い、胸がつぶれる思いでございます。心よりお見舞い申し上げます。 (We are deeply saddened to hear about the accident involving your employee. Our hearts go out to you.)
  2. 貴重な設備の火災による損失を知り、胸がつぶれるような思いで報告を拝見いたしました。 (We read the report of the fire damage to your valuable equipment with a crushed heart.)
  3. 社内で発生した事故によって多大なご迷惑をおかけし、胸がつぶれるような後悔の念に堪えません。 (We deeply regret the incident within our company and feel heartbroken for the trouble caused.)
  4. 貴社の長年のご尽力が無念の結果となり、胸がつぶれる思いでこの事実を受け止めております。 (We receive this disappointing news of your efforts with deep sorrow and a heavy heart.)
  5. ご遺族のお話を拝聴し、胸がつぶれるほどの悲しみに包まれました。心より哀悼の意を表します。 (After hearing from the bereaved family, I was engulfed in sorrow and offer my deepest condolences.)

「胸がつぶれる」は目上の方にそのまま使ってよい?

「胸がつぶれる」という言葉には非常に強い感情が込められており、目上の方や取引先に使う際には慎重さが求められます。直接的な言葉であるため、親しい間柄や気持ちを強く伝えたい場面では効果的ですが、あまりに感情的すぎると受け取られたり、不適切だと感じられたりする場合もあります。特に、ビジネス文書や公的な通知では感情よりも礼儀が重視されることが多いため、別の言いまわしに置き換えることが望ましいです。しかし、あくまで「心から同情している」「深く悲しんでいる」というニュアンスを込めて使用すれば、相手にも誠意が伝わります。とはいえ、あまりに直接的に使うよりは、やわらかく調整した表現のほうが無難です。以下の点に留意してください。

  • 相手との関係性に応じて慎重に選ぶこと
  • 相手の悲しみを自分の言葉で代弁しようとしすぎないこと
  • 公式な文書や社外への連絡には避けるのが無難

「胸がつぶれる」の失礼がない言い換え

  • このたびの出来事を知り、心よりお見舞い申し上げます。おつらいお気持ちを察し、深く胸を痛めております。
  • 想像を超えるご心痛に、心からお見舞い申し上げます。一日も早いご快復を心よりお祈りしております。
  • つらい状況と拝察し、何と申し上げてよいかわかりませんが、陰ながらお力になれればと存じます。
  • ご家族のご心労に思いを致し、深く胸を痛めております。ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
  • 苦しいご報告に接し、心よりご慰労申し上げます。皆様のご安寧を心よりお祈りいたしております。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出し

  • 先ほどのご報告を拝見し、胸が締めつけられるような思いで言葉を失っております。
  • このたびのご事情に接し、ただただ胸が押しつぶされるような気持ちでおります。
  • 苦しい内容に接し、心よりお察しいたします。深く胸を痛めながら、拝読させていただきました。
  • 非常につらいご報告であり、胸がつぶれる思いとともに、何とも申し上げようがございません。
  • ご連絡内容を拝見し、動揺と悲しみのなか、胸が押しつぶされるような思いを抱えております。

締めの挨拶

  • どうか一日も早く心穏やかに過ごせる日々が訪れますよう、心よりお祈り申し上げます。
  • 厳しい状況と存じますが、どうかご無理をなさらず、心とお身体を大切にお過ごしくださいませ。
  • 言葉では到底伝えきれない悲しみに、ただただ祈る気持ちでおります。少しでもお気持ちが癒されますように。
  • 今はただ、心を込めてご冥福をお祈りし、皆様の平穏を願うばかりでございます。
  • 深い悲しみの中にいらっしゃると存じますが、どうかご自身のお身体を大切になさってくださいませ。

注意する状況・場面は?

「胸がつぶれる」という言葉を使用する際には、感情があまりに強く伝わりすぎてしまう可能性があるため、相手によっては不快に感じることもあります。たとえば、相手が感情をあまり表に出したくない性格である場合、過度な共感の言葉は逆に負担になることがあります。また、第三者を通じて話が伝わる場合や、多人数が見る書面に記載する際にも、この言い回しは避けるべきです。公的な通知文や会議資料など、ビジネスのなかで客観性が重視される文書においては、私的な感情を込めた表現は場違いになりかねません。さらに、感情の伝え方に誤解が生まれやすいため、言葉の重みを十分に理解して使うことが必要です。

  • 文書化される内容での使用
  • 感情を表に出さない方への送付
  • 通知文や社内報告への記載
  • 営業メールや営業訪問での発言
  • 関係性が浅い相手への使用

細心の注意払った言い方

  • ご不幸に接し、何とも言葉に尽くしがたく、深い悲しみをお察し申し上げます。心よりお悔やみ申し上げます。
  • このたびのご事情につきまして、あまりに突然のことに言葉が見つかりません。ご自愛くださいますようお祈りいたします。
  • 大変なご状況と伺い、胸を痛めております。心ばかりではございますが、力になれればと願っております。
  • 思いもよらぬご報告に接し、深く胸を痛めております。何かお力になれることがございましたら、遠慮なくお知らせください。
  • 苦しいお知らせに心より同情を申し上げます。少しでも安らぎの時間が訪れますよう、陰ながらお祈りしております。

「胸がつぶれる」のまとめ・注意点

「胸がつぶれる」という言葉は、強い悲しみや衝撃を受けたときの気持ちを表す非常に感情的な言い回しであり、深い共感を伝えることができます。しかしその分、場面や相手を誤ると過剰に感情的に映ったり、不適切だと受け取られることもあります。特にビジネスの場では慎重に扱い、相手の感情に寄り添う姿勢は示しつつも、言い方をやわらかく調整する必要があります。目上の方や取引先に対しては、直接的な表現よりも婉曲な言い回しのほうが無難であり、相手に負担をかけず、誠意が伝わるよう心がけましょう。「胸がつぶれる」は、自分の心情を正直に表す言葉ですが、言葉の重みを理解したうえで使うべきです。感情を込めることができる分、相手の心にも強く響く可能性があるため、使う場面には常に細心の注意を払いましょう。