アウトブレイクとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点
「アウトブレイク(Outbreak)」という言葉は、本来は疫病やウイルスの突発的な発生を指す医療分野で使われる用語ですが、ビジネスの分野では異なる意味を持ちます。ビジネスにおけるアウトブレイクは、「突発的な事象の発生」や「予期せぬトラブル、リスクの顕在化」といった意味で使われ、特に危機管理やリスクマネジメントの文脈で登場することが多い言葉です。
たとえば、製造業における製品不良の大量発生、企業内での情報漏洩、システム障害など、事前の予測が難しい重大な問題が一気に表面化する状況を「アウトブレイク」と呼びます。また、SNSによる炎上や顧客からの苦情が急激に拡大した場合なども、アウトブレイクの一種と捉えることができます。こうした事態は、企業活動に大きな影響を与える可能性があり、迅速な対応と適切な危機管理体制が求められます。
さらに、近年のビジネス環境では「アウトブレイク=ネガティブな事象」というだけでなく、「突発的な人気・バズ(拡散)」といったポジティブな意味合いで使われることもあります。たとえば、ある商品の突然の大ヒットや、SNS投稿の拡散が予想以上に広がった時など、「思わぬ拡がり」を指してアウトブレイクという言葉が使われるケースもあります。
つまり、ビジネス用語としてのアウトブレイクは、「急速かつ予期しない現象の拡大」であり、その対象がリスクであれチャンスであれ、事前の備えと柔軟な対応が鍵になります。
まとめ
- ビジネス用語としての「アウトブレイク」は予期せぬ問題の急激な発生
- 企業の危機管理・リスク対策の対象になる事象を指す
- 不良品の大量発生や情報漏洩、炎上などが代表例
- ネガティブな意味が主だが、ポジティブな拡散として使われる場合もある
- 対策の準備と早期対応が重要
「アウトブレイク」を英語で言うと?
Outbreak(英語でも同じく “Outbreak” と表記され、急な発生という意味で使われます)
言い換え・言い回しは?
- 突発的な問題が起こる
- 想定外の事象が発生する
- 一気に広がる事態が起こる
- 急激な問題の拡大が見られる
- 突然の混乱に見舞われる
使われる場面
- 情報漏洩が一斉に広まり、社内外で混乱が生じた場合
- 商品の欠陥が発覚し、返品や苦情が殺到する場合
- サービス障害が起こり、利用者からの問い合わせが増加した場合
- 社員の不祥事がニュースになり、企業の信頼が急落する場合
- SNS投稿が予期せず拡散され、大きな注目を浴びた場合
「アウトブレイク」を言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合
- 突然の状況の変化により、対応が必要となりました
(Due to an unexpected change in circumstances, we needed to take immediate action.) - 急な問題発生により、ご迷惑をおかけして申し訳ございません
(We sincerely apologize for the inconvenience caused by the sudden issue.) - 想定外の事象が発生し、対応を急いでおります
(An unforeseen event has occurred, and we are currently addressing it promptly.) - 予測が難しい状況が生じたため、関係各所と連携を取っております
(As we are facing an unpredictable situation, we are coordinating with all relevant parties.) - 一部の業務に影響が出ており、早急に改善を進めております
(Some operations have been affected, and we are working to resolve the matter promptly.)
「アウトブレイク」・社内メールで言い換えて使用する例文
- 予期しない事態が起き、対応チームを立ち上げました
(An unexpected situation has occurred, and we have formed a response team.) - 急な問題が発生し、関係部門と連携して対応中です
(A sudden issue has arisen, and we are working together with the relevant departments.) - 想定外のトラブルが生じたため、復旧作業を行っております
(An unforeseen problem has occurred, and we are currently working on recovery efforts.) - 緊急対応が必要な状況となっておりますので、ご協力をお願いします
(We are in a situation that requires urgent attention, so your cooperation is appreciated.) - 一部業務に支障が出ており、暫定対応を実施しています
(Some operations have been disrupted, and temporary measures are being implemented.)
アウトブレイクを使用した本文
- 現在、想定外のトラブルが発生し、関連部署と連携して速やかな対応を進めております。お客様や関係者の皆様にはご迷惑をおかけすることがないよう、慎重に状況の把握と解決に努めてまいります。
(Currently, we are addressing an unexpected issue in collaboration with the relevant departments. We are making every effort to resolve the matter promptly to avoid any inconvenience to our clients and stakeholders.) - 急激な問題の拡大が見られたため、事態を重く受け止め、対応策を至急検討しております。必要に応じて、外部の専門機関とも連携を図る予定です。
(Due to the rapid expansion of an issue, we are taking the situation seriously and are urgently reviewing countermeasures. If necessary, we plan to consult with external experts.) - 社内の一部システムに不具合が確認されたため、現在、復旧作業を進めております。今後、同様の問題を未然に防ぐための対策も合わせて検討しています。
(A malfunction has been identified in part of our internal system, and we are currently working on its restoration. We are also reviewing preventive measures to avoid similar issues in the future.) - 利用者からの問い合わせが急増しており、原因究明と再発防止策を並行して進めております。皆さまにはご不便をおかけし、深くお詫び申し上げます。
(There has been a sudden increase in customer inquiries, and we are simultaneously investigating the cause and developing preventive measures. We sincerely apologize for the inconvenience caused.) - サービスの一時停止を余儀なくされた事態を受け、社内全体で早期復旧に取り組んでおります。お客様に安心してご利用いただけるよう、丁寧な対応を心がけております。
(Due to a situation that required temporary suspension of service, we are making company-wide efforts for early restoration. We are committed to providing careful and reassuring support to our customers.)
「アウトブレイク」をメールで使用すると不適切な場面は?
「アウトブレイク」は医療用語に由来するため、特に感染症のような連想を与えることがあります。ビジネスメールで不用意にこの言葉を使うと、受け手に不安感や不快感を与えてしまう恐れがあるため注意が必要です。特に、目上の方や取引先に対しては、病的・パニック的な印象を与える言葉選びは避けるのが望ましいです。また、「アウトブレイク=混乱」というニュアンスが強いため、社内外問わず落ち着いた印象を保つには、言い換えた丁寧な表現を使ったほうが信頼感につながります。
アウトブレイク 細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方
- 想定外の事象が発生したため、慎重に対応を進めております
(An unforeseen event has occurred, and we are proceeding with caution.) - 急な問題が確認され、ただいま全力で解決に取り組んでおります
(A sudden issue has been identified, and we are working diligently to resolve it.) - 一部の業務に想定外の影響が生じたため、原因の特定と再発防止に努めております
(Unexpected impacts have arisen in some operations, and we are working to identify the cause and prevent recurrence.) - 不測の事態により、お客様にご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます
(We sincerely apologize for the inconvenience caused by the unforeseen circumstances.) - 社内での確認作業の結果、緊急対応が必要な状況と判断し、対応を開始いたしました
(Following internal review, we determined that urgent action was necessary, and have initiated appropriate measures.)
アウトブレイク メール例文集
目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文
状況の変化を丁寧にお伝えする
いつもお世話になっております。
このたび、弊社内におきまして予期しない状況が発生し、現在、全社を挙げて対応を進めております。お取引先様へのご迷惑を最小限に留めるよう努めておりますが、一部ご不便をおかけする可能性がございますこと、心よりお詫び申し上げます。詳細につきましては、改めてご報告させていただきますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
丁寧な謝罪と今後の対応をお伝えする
平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
突然の事象により一部業務に影響が生じております。現在、社内で早急に原因究明および再発防止策の検討を行っております。ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げますとともに、今後もご信頼を損なうことのないよう尽力してまいります。
顧客・お客様へ言い換え適したメール例文
迷惑をかけたことへの誠実な対応
このたびは、弊社サービスにおいて一部不具合が発生し、お客様には大変ご不便をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。現在、担当部署にて原因の究明と対応策の実施を進めており、今後は再発防止のための対策も強化してまいります。お客様に安心してご利用いただける環境を整えるよう、誠心誠意努めてまいります。
お詫びと信頼回復の意思を込めて
平素より弊社サービスをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
現在、予期せぬ問題によりご不便をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。迅速な対応とともに、皆様に安心してご利用いただけるよう改善を進めております。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
社内メールで使う際に言い換え適したメール例文
状況の共有と協力依頼
お疲れ様です。
現在、一部業務において予想外のトラブルが発生しております。該当部門の皆さまにはご多忙の中ご対応いただいておりますが、復旧までの間、関係部門の方々のご協力をお願いいたします。何卒よろしくお願いいたします。
状況報告と社内対応の確認
お疲れさまです。
現在、特定のシステムにおいて動作不良が発生しており、業務に一部影響が出ております。対応チームが早急に復旧作業を行っておりますので、進捗があり次第改めてご報告いたします。皆さまにはご不便をおかけいたしますが、引き続きご協力をお願いいたします。
アウトブレイク 相手に送る際の注意点・まとめ
アウトブレイクという言葉は、強い印象を与える可能性があるため、使用には細心の注意が必要です。医療や災害を連想させることから、ビジネスの場では不安感や焦燥感を与えかねません。特に、お客様や取引先とのやり取りでは、「不測の事態」「急な問題」など、落ち着いた言葉に置き換えることが重要です。相手が状況を正しく理解し、安心できるように、伝える言葉の選び方には十分に配慮しましょう。冷静な口調で、対応方針や今後の改善策を合わせて伝えることで、信頼の維持につながります。

