「おびただしい」一般的な意味と英語で言うと
「おびただしい」という言葉は、主に「非常に多くて収拾がつかないほどの量」を示す際に使われます。数量が非常に多くて驚くような場面や、目に見える大量のものを指して使われる形容詞です。読み方は「おびただしい」となり、感覚的には「ものすごい数」「あふれるほどある」という印象を与えます。この言葉は日常生活の中でも頻繁に使われ、特にネガティブな出来事や印象的な多さに使われることが多いです。英語では「enormous」「tremendous」「innumerable」「countless」「overwhelming」などが文脈に応じて対応しますが、単なる「many」や「a lot of」よりも強調の度合いが強く、圧倒されるような数の多さを表現する言葉に置き換える必要があります。たとえば「おびただしい数の虫が発生した」という文では、「countless insects appeared」といった表現になります。単に「多い」というだけではなく、「とてつもない量」「目を疑うほどの多さ」を伝えるのがこの言葉の特徴です。日常的な使い方としては、災害時の被害状況、自然界での異常発生、または仕事やメールの量などに対しても使われます。形容詞として検索すると、「おびただしい+名詞」という形式で使われている例が数多く見られます。「おびただしい人々」「おびただしい血」「おびただしい紙くず」など、その対象は無機物・有機物を問いません。印象としては、目に入った時に圧倒され、言葉を失うような感情を喚起するほどの物量を表す際に適しているため、単なる「たくさん」という言葉よりも一段階強いインパクトを持っています。
おびただしいの一般的な使い方と英語で言うと
- 通勤途中で、電車が遅延した駅にはおびただしい数の人々がホームにあふれており、まるで祭りの後のような混雑が続いていました。
(There was an overwhelming number of people crowding the station platform due to a train delay, almost like after a big festival.)
- 引っ越しの準備をしていたら、押し入れの中からおびただしい量の不要品が出てきて、思わず頭を抱えてしまいました。
(While preparing for a move, I found an enormous amount of unnecessary items in the closet and ended up feeling overwhelmed.)
- 先週の台風の影響で、町の川沿いにはおびただしい数の倒木とごみが散乱していて、自然の力の恐ろしさを実感しました。
(Due to last week’s typhoon, a tremendous number of fallen trees and debris were scattered along the riverbank, making me realize the power of nature.)
- 繁忙期になると、毎日おびただしい量のメールが届き、すべてに返信するのが大変で業務に支障が出ることもあります。
(During busy periods, I receive a huge volume of emails daily, and replying to all of them becomes challenging and can hinder my work.)
- 古い書類を整理していたところ、おびただしい数の紙くずが出て、ゴミ袋がすぐにいっぱいになってしまいました。
(While organizing old documents, I ended up with a countless number of paper scraps, and the trash bags filled up quickly.)
似ている言い方と失礼がない言い回し
- ものすごい量:非常に多くて驚くほどの量を指す、やや口語的な言い回し
- 膨大な:特にデータや数値、情報などに対して丁寧かつ客観的に多さを示す
- 大量の:やや事務的だが、どんな対象にも使いやすい万能な言い回し
- 甚大な:主に被害や影響に対して使い、規模の大きさを示す言い方
- 多数の:人や件数など数えられるものに対して使われる比較的かしこまった表現
性格や人格として言われた場合は?
「おびただしい」が人の性格や人格に対して使われることはあまり一般的ではありませんが、比喩的に使用されることがあります。たとえば「おびただしい知識量の持ち主」や「おびただしい情熱をもって取り組む人」のように、非常に優れている、または圧倒的な特性を持っていることを強調する場合に使われます。この場合、「極端な個性」「桁違いの能力」「溢れるような情熱」などの意味を含んでおり、良い意味にも悪い意味にも解釈されます。ただし、言葉の使い方としては少しオーバーな印象を与えることがあるため、慎重に使用する必要があります。
おびただしいをビジネスで使う場合はどういう意味か?
ビジネスの場では、「おびただしい」は、報告書や会議資料などで数量や規模を強調する時に使われます。特にトラブル報告、業務量の分析、クレーム数、アクセス数などの説明で使用されます。ただし、過剰な表現と受け取られる可能性もあるため、客観的なデータとともに使用するのが望ましいです。
- この月末はおびただしい量の注文が殺到し、通常の業務時間内では処理しきれない状況となりました。
(An overwhelming number of orders rushed in at the end of the month, making it impossible to process them during regular working hours.)
- おびただしい数の問い合わせに対応するため、カスタマーサポート体制を一時的に増員いたしました。
(We temporarily increased our customer support staff to handle the tremendous number of inquiries.)
- おびただしいアクセスが集中し、ウェブサイトが一時的にダウンするという事態が発生しました。
(A tremendous influx of access caused the website to go down temporarily.)
- 調査の結果、おびただしい数の入力ミスが見つかり、再確認作業に多大な時間を要しました。
(The survey revealed an enormous number of input errors, requiring a significant amount of time for rechecking.)
- 今回のキャンペーンにはおびただしい数の応募が寄せられ、抽選作業にも大きな労力が必要となりました。
(A countless number of applications were received for this campaign, and a great deal of effort was needed for the lottery process.)
おびただしいは目上の方にそのまま使ってよい?
「おびただしい」はインパクトが強く、話し言葉としては柔らかさに欠けるため、目上の方や取引先に対して使う際には注意が必要です。特に、感情的な表現として受け取られる可能性があり、客観性や丁寧さを求められるビジネスメールなどには、別の表現に言い換える方が無難です。「おびただしい」は話し手の主観を強く反映する言葉であるため、報告文書やデータ説明においては、正確な数値を添えて「多数の」「大量の」「膨大な」などに言い換えることが一般的です。
- 感情を交えた印象になりやすいため、客観的な語句に置き換えるのが望ましい
- 上司や役員、取引先などに対する報告では避ける方が丁寧で適切
- 公的な文書や報告書では、「おびただしい」は抽象的すぎる印象を与える
- 信頼性を重視する場面では、具体的な数字とともに中立的な語句が求められる
- どうしても使う場合は、「おびただしい量の〜が確認されました」と文体を整える必要がある
おびただしいの失礼がない言い換え
- 現在、多数のご要望をいただいており、順次対応を進めております。
- この件につきましては、大量のデータを確認しながら慎重に進めてまいります。
- お問い合わせが非常に多く寄せられており、対応までにお時間をいただいております。
- 膨大な資料を拝見し、事前に整理の上ご説明させていただきます。
- 甚大な影響が予想されるため、慎重な判断が必要であると認識しております。
注意する状況・場面は?
「おびただしい」という言葉は、日常会話であれば問題なく使える一方、場面によっては誤解や不快感を招くおそれがあります。特に、感情が入りすぎているように受け取られたり、誇張しているように感じられたりすることがあるため、使用相手と目的に応じた言葉選びが重要です。例えば、上司や取引先に対して用いる場合、「おびただしい数のミスがあった」などと使うと、責任追及や非難のニュアンスが強く伝わってしまうことがあります。また、被害や災害に関する内容に使うときには、冷静さや配慮が求められます。そのため、使い方を誤ると、配慮に欠けた表現だと受け取られることもあるのです。
- 業務報告などで数字が明確に提示できる場合は、具体的な数値で説明する方が丁寧
- ネガティブな内容(失敗・ミス・トラブルなど)と組み合わせると、責任を強調しているように見える
- 対話相手の立場や感情に配慮が必要な場面では、やわらかく中立的な語句に置き換える
- 感情的な印象を与える語彙であるため、公的な場面では避ける方が良い
- 被害状況や悲惨な出来事について語る際は、過剰な誇張と取られないよう慎重に使う
おびただしいのまとめ・注意点
「おびただしい」という言葉は、視覚的にも感覚的にも「非常に多い」「あふれるほどある」という強い印象を与える便利な言い回しです。しかし、その分、聞き手や読み手に与える印象も大きくなりやすく、時と場合によっては誇張表現だと受け取られる可能性があります。ビジネスの場では、相手に配慮した冷静で正確な語彙が求められるため、必要以上に感情を煽るような言葉の使用は避けるべきです。また、目上の方への報告やメールでは、より中立的で丁寧な語句に言い換えることが推奨されます。例えば、「多数」「大量」「膨大」などの語彙を使用し、必要であれば具体的な数値を添えることで、より信頼性のある伝え方になります。「おびただしい」は使い方を誤ると相手に誤解を与えやすいため、その場にふさわしい表現を常に意識することが大切です。特に仕事の現場では、冷静さ、正確さ、相手への敬意を持った言い換えの工夫が必要となります。適切な場面で効果的に使えるよう、感覚ではなく目的に沿った選択を心がけましょう。
形容詞とは?
形容詞とは、ものや人の「ようす」をあらわすことばです
形容詞とは、色・大きさ・こころの動きなど、名詞のようすを説明することばでございます。
- 例:
- 青い 空 → 空の色を言います。
- 大きい ケーキ → ケーキの大きさを言います。
- うれしい 気持ち → 心の感じを言います。
おもに二つのグループがあります
| グループ | 例 | 名詞につけるとき | 文の終わりで使うとき |
|---|---|---|---|
| –い形容詞 | あたらしい、たかい | い をそのまま残します例:あたらしい 本 | 語尾をかえて活用します例:本があたらしかった です。 |
| –な形容詞 | しずかな、べんりな | 名詞の前で な を付けます例:しずかな 公園 | 文の終わりでは な が消えます例:公園はしずかです。 |
ポイント
- –い形容詞は語尾の「い」を変えて過去形(~かった)、否定形(~くない)などにできます。
- –な形容詞は「な」を取り、後ろに「です/でした/ではありません」などを付けます。
言葉の裏にあるニュアンス:形容詞を使うときに気をつけたいこと
日常会話の中で、何気なく使っている「形容詞」。
「かっこいい」「ヤバい」「うざい」「エモい」など、感情や印象を端的に伝えられる便利な言葉ですよね。
でも実はこの形容詞、文脈や相手との関係性によって、思わぬ誤解を招くことがあるって知っていますか?
同じ言葉でも「良い意味」「悪い意味」がある
たとえばこんな言葉。
- 「ヤバい」:
「この映画、マジでヤバい!」 → 最高!という意味。
「それはヤバいな…」 → 危ない・悪いという意味。 - 「エグい」:
「スキルがエグい!」 → めっちゃ上手い!
「その話エグいな…」 → きつすぎる、気持ち悪い。
こういった形容詞は、一見フランクで面白く感じられますが、相手が意味を取り違えると「失礼」に聞こえることも。
形容詞は「相手の価値観」によって刺さり方が変わる
ある人にとって「派手」は褒め言葉でも、別の人にとっては「悪口」に聞こえることがあります。
また、「細い」「オタクっぽい」「変わってる」など、善悪の評価が分かれる言葉は特に注意が必要です。
安心・信頼関係のある相手ならOK?でも…
たしかに、友達同士や同じノリの仲間内では、多少のスラングや誇張表現も通じやすいです。
しかし、たとえ仲のいい相手でも「言葉の選び方ひとつで、空気が変わる」ことはよくあります。
気持ちよく話すために:形容詞の選び方を見直そう
- 相手の反応を見ながら使う
相手が笑ってる?引いてる?微妙な表情?表情を読み取る力が大事です。 - 初対面やフォーマルな場では避ける
「スラング形容詞」はカジュアルすぎる印象を与えることがあります。 - 置き換えの語彙を持つ
「ヤバい」ばかりに頼らず、「印象的だった」「衝撃的」「クオリティが高い」など、場面に合わせた言い換えができると大人の余裕を感じさせます。
形容詞は、相手の気分を明るくもできるし、逆に傷つけてしまうこともあるデリケートな言葉。
だからこそ、「誰に・どんな場面で・どう使うか」を意識して使うことで、より伝わる言葉、より伝わる人間関係が築けるはずです。

