「肩で息をする」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「肩で息をする」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「肩で息をする」という慣用句は、日本語の中で非常に感覚的な表現であり、文字通りに解釈すると「肩を上下させて呼吸する」という意味になりますが、実際の意味はそれを超えたものです。この言い回しは、極度に疲れていたり、動揺していたり、怒りや緊張などの強い感情がこみ上げている時など、人が通常の呼吸ではなく、肩を上下させながら荒く呼吸する状態を指して使います。つまり、単に身体的な状態だけでなく、心理的な緊迫や感情の昂ぶりも含意しているのが特徴です。

英語にすると「breathing heavily with shoulders heaving」や「panting with exertion」といった形になります。より状況に応じては「He was out of breath, his shoulders rising and falling rapidly」や「She was gasping for air, her shoulders shaking」などが適しているでしょう。特定の状況では、「seething with rage」など、怒りによる肩の上下運動を描写的に使うことも可能です。

この言葉が使われる場面は様々です。例えば、スポーツや走った直後の疲労困憊した状態、あるいは感情的なやり取りの中で激怒して息を荒くしている様子、あるいは動揺して冷静さを失っているようなときにも使われます。また、演劇や小説などの描写でも頻繁に登場し、その場の緊張感や登場人物の心理状態を描き出すための効果的な手法として機能しています。

特に感情の爆発や耐えきれないほどの疲労感を伝える時に、この慣用句はとても有効で、聞き手に強いイメージを与えることができます。そのため、ビジネスなどの冷静な場では使用に慎重さが求められる一方で、ドラマチックな表現が求められる文芸や演出の場では非常に有用な言葉と言えるでしょう。

肩で息をするの一般的な使い方と英語で言うと

  • マラソンを走り終えた彼は、地面に手をついて肩で息をしながら、やっとの思いで立ち上がった。(He finished the marathon and bent down, breathing heavily with his shoulders rising and falling, barely able to stand.)
  • 激しい口論のあと、彼女は怒りを抑えきれず肩で息をして、その場から立ち去った。(After a heated argument, she was breathing heavily with rage, her shoulders heaving as she stormed off.)
  • 登山の頂上に着いた時、彼は肩で息をしながらも、達成感で満たされていた。(Upon reaching the mountain summit, he was breathing heavily through his shoulders, yet filled with a deep sense of accomplishment.)
  • 面接を終えた彼は緊張から解放され、控室で肩で息をついていた。(After the interview, he sat in the waiting room, breathing with visible relief, his shoulders rising and falling.)
  • その知らせを聞いた瞬間、彼女は驚きと不安で肩で息をして、言葉を失ってしまった。(Upon hearing the news, she began breathing heavily, her shoulders trembling as she stood speechless with shock and anxiety.)

似ている表現

  • 息を切らす
  • 息を荒げる
  • 息が上がる
  • 息も絶え絶え
  • 荒い呼吸をする

肩で息をするのビジネスで使用する場面の例文と英語

「肩で息をする」は、ビジネスの現場ではあまり多用されませんが、比喩的な表現として、極度の疲労や感情の昂ぶりを伝える際に用いられることがあります。ただし、直接的に使うと感情的に響くため、冷静さを欠く印象を与えるリスクもあります。よって、文章や会話で使う際には注意が必要です。

  • 長時間のプレゼンの後、彼は肩で息をするように疲れていたが、最後まで冷静さを保って対応した。(After a lengthy presentation, he appeared exhausted and was breathing heavily, but managed to remain composed until the end.)
  • 緊急対応が重なり、皆肩で息をするような状態でプロジェクトに追われていた。(With overlapping emergencies, the entire team was working under severe pressure, practically gasping for air.)
  • クライアントとの交渉が難航し、彼は肩で息をしながらも言葉を慎重に選んでいた。(During the tense negotiation with the client, he was breathing deeply with visible tension, yet chose his words carefully.)
  • プレッシャーのあまり、会議後に肩で息をしていたが、上司はその努力を評価していた。(After the meeting, he was visibly breathing hard under pressure, but his supervisor appreciated the effort he had put in.)
  • 重要案件の締切直前で、肩で息をするほど追い込まれていたが、なんとか間に合わせた。(Just before the deadline of a critical task, he was breathing heavily from being overwhelmed, but still managed to complete it in time.)

肩で息をするは目上の方にそのまま使ってよい?

「肩で息をする」という言い回しは、感情や肉体的な疲労が表に出ている状態を表すため、ビジネスの文脈や目上の方とのやり取りにおいて、そのまま使用することは基本的に避けた方が無難です。特に、相手に失礼や軽率な印象を与える可能性があります。「感情的」「取り乱している」「疲れていて余裕がない」というニュアンスが含まれてしまい、敬意を持ったやり取りにはそぐわないからです。

メールや対話で「肩で息をする」を使うと、どうしても砕けた印象になりやすく、感情に振り回されているような印象を与えかねません。特に、業務上で冷静さや理性的な判断が求められる場合には不適切な表現とされることもあります。

そのため、丁寧な言い方や柔らかい言い回しに置き換えることが望ましいです。状況に応じて、「疲弊しております」「負担が大きくなっております」など、客観的で冷静な語り口が推奨されます。

  • 相手に不安を与えるため避けた方がよい
  • 感情的と受け取られやすい
  • 冷静さを欠いた印象になる
  • 敬語表現に置き換えづらい
  • 感覚的で曖昧なため誤解される可能性がある

肩で息をするの失礼がない言い換え

  • 現在、業務負担が重なっており、心身ともにやや疲労が見られる状態でございます。
  • 本件につきましては、全力を尽くして対応しておりますが、体力的な限界を感じている次第です。
  • 一連の業務において、若干ながら余裕を持つことが難しい状況でございます。
  • 少々緊張感が高まっており、落ち着きを保つよう努めております。
  • かなりの集中力を要しており、一時的に体調に影響を感じております。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出し

  • 先日はお忙しい中、貴重なお時間を賜りまして誠にありがとうございました。恐縮ではございますが、現在の状況についてご報告申し上げます。
  • 日頃より格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。さて、急ぎの件につきご確認いただきたくご連絡差し上げました。
  • 平素より大変お世話になっております。現在の案件に関し、少々差し迫った状況が生じておりますため、現状を共有させていただきます。
  • 本日はご多用のところ、誠に恐れ入ります。お伝えすべき重要な事項がございますので、以下に記載申し上げます。
  • ご多忙の中、常にご支援いただき誠にありがとうございます。現在の進捗について、少々困難な状況がございますため、ご一読いただけますと幸いです。

締めの挨拶

  • 状況が落ち着き次第、改めて詳細をご報告いたしますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
  • 引き続き、誠意をもって対応してまいりますので、変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 一時的な負担が大きくなっておりますが、全力を尽くす所存でございます。今後ともご支援賜りますようお願い申し上げます。
  • 恐れ入りますが、今しばらくご猶予をいただきたく存じます。何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
  • 今後もより良い成果をお届けできるよう、一層努めてまいります。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

注意する状況・場面は?

「肩で息をする」という言葉は、強い感情や極度の疲労を連想させるため、職場や公式な場では控えめに扱う必要があります。特に、感情的な意味合いが強いため、相手に不安や誤解を与える可能性があります。

たとえば、業務報告や依頼文の中でこの言い回しを使うと、「冷静さを欠いている」「精神的に追い込まれている」といった印象を与え、信頼を損ねてしまうリスクもあります。また、相手が初対面であったり、上下関係がはっきりしている場合には、過剰な表現として受け止められがちです。

  • 感情の爆発を連想させるため、冷静な印象を損なう
  • 初対面や目上の相手には不適切
  • 状況説明として曖昧で抽象的すぎる
  • 書き言葉としてはカジュアルに過ぎる
  • 相手に不安を与える可能性がある

細心の注意払った言い方

  • 現在、急な業務対応が続いており、やや疲労が蓄積している状況ではございますが、引き続き最善を尽くしてまいります。
  • 進行中の案件に集中して取り組んでおり、体力的には厳しい状態ですが、責任感をもって遂行いたしております。
  • 一時的に余裕を持ちづらい状況となっておりますが、冷静に対応を継続しておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
  • 緊張感が高まっておりますが、計画的に対応を進めておりますため、ご安心いただければと存じます。
  • 現在の状況について少々負荷がかかっておりますが、必要な対処を講じておりますので、何卒ご理解いただけますと幸いです。

肩で息をするのまとめ・注意点

「肩で息をする」という慣用句は、感情や体力の限界を表現する際に非常にインパクトのある言葉です。使い方によっては非常に情景豊かで共感を呼ぶ一方で、誤って使うと感情的・子どもっぽい印象を与える恐れもあります。日常会話や文学的な文章には自然に溶け込みますが、ビジネス文書や目上の方とのやり取りには向きません。

また、「肩で息をする」という状態は、ある意味で「限界に達している」「余裕がない」という表現であるため、これを使うことで相手にネガティブな印象を与えるリスクが伴います。そのため、目上の方や社外の方に対して使用する際には、冷静さや丁寧さを保ちつつ、同じ意味を柔らかく伝える工夫が必要になります。

まとめとして、次の点に注意が必要です。

  • ビジネス文書やメールでは使用を避ける
  • 感情的な印象を与えやすいため、丁寧な言い換えが望ましい
  • 相手に不安や誤解を与えない表現を選ぶ
  • 文芸や日常会話では印象的な表現として有効
  • 状況に応じた柔軟な言葉選びを意識する

今後、「肩で息をする」という言葉を用いる際には、その場の空気や相手との関係性を見極めながら、慎重かつ適切に言葉を選ぶよう心掛けましょう。