POC(point of contact)とは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点
ビジネスにおけるPOC(point of contact)とは、特定の案件や業務、プロジェクト、サービス、商品などに関して、関係者の間で連絡・調整・確認を行う中心的な窓口となる人物、または部門を指します。企業間のやりとりだけでなく、社内でも部署間の調整役として使われることが多い言葉です。
たとえば、あるプロジェクトについて他社と打ち合わせをする際に、「何かあればこの人に連絡すればいい」と指定される担当者がPOCです。プロジェクトが複雑で関係者が多い場合でも、POCがいることで、誰に連絡すればよいかが明確になり、情報が混乱せず、効率的に進行できます。
POCには、単に問い合わせに答えるだけでなく、情報の正確な伝達、問題の早期発見と対処、関係者への報告・調整など、責任ある対応が求められます。そのため、知識や判断力に加え、対人関係の調整力や迅速な対応力が必要とされます。POCがしっかりしていないと、情報が伝わらなかったり、対応が遅れて業務に支障が出たりすることもあります。
特に国際的な取引やプロジェクトで言語や文化の違いがある場合、POCの役割は非常に重要になります。こうした場合、POCは単に言葉を訳すだけでなく、相手の意図や背景を理解し、適切に調整することが求められます。
また、POCは1人に限らず、案件によっては営業担当、技術担当、カスタマーサポート担当など、それぞれにPOCが設定されることもあります。このように目的に応じてPOCが分かれていることで、問い合わせや対応がスムーズになります。
まとめ
- 特定の業務やプロジェクトにおける連絡窓口となる人物や部門
- 情報の集約・調整・報告を行う中核的な役割
- 他社・社内どちらの連携でも重要な存在
- 誤解や情報混乱を防ぎ、スムーズな業務進行を支える
- 営業・技術・カスタマー対応など、複数のPOCが存在する場合もある
「POC(point of contact)」を英語で言うと?
そのまま「point of contact」と英語でも使用されます。口語では「contact person」とも言われます。
POCの言い換え・言い回しは?
- 担当窓口
- 連絡先担当者
- 担当者
- 担当部署
- 窓口担当
POCが使われる場面
- お取引先との新規プロジェクト開始時の連絡調整役
- クレーム対応や顧客対応時の中心となる人物
- 他部門と連携する際の調整役
- 社内プロジェクトの情報共有・進行管理役
- 海外との取引における窓口として指定された社員
POCを言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合
- 本件につきましては、弊社の担当窓口である〇〇がご対応いたします。
(Our representative in charge of this matter, Mr./Ms. 〇〇, will handle it.) - ご不明点がございましたら、弊社の連絡先担当者である〇〇までご連絡くださいませ。
(If you have any questions, please feel free to contact our contact person, Mr./Ms. 〇〇.) - 今後のお打ち合わせにつきましては、担当部署の〇〇よりご案内申し上げます。
(Further arrangements will be made by the department in charge, 〇〇.) - 担当者の〇〇が本件の一切を承っておりますので、何なりとお申し付けくださいませ。
(Our staff member 〇〇 is handling everything regarding this matter, so please feel free to contact them.) - 本件の窓口は〇〇となりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
(Mr./Ms. 〇〇 will serve as the contact point for this matter. Thank you for your kind cooperation.)
POC・社内メールで言い換えて使用する例文
- この件については、〇〇が担当窓口ですので、直接ご確認ください。
(〇〇 is the contact person for this matter, so please check directly with them.) - 新しい案件の対応については、技術部の〇〇が主担当となっております。
(〇〇 from the technical department is the primary contact for the new project.) - 不明点があれば、窓口の〇〇までご連絡ください。
(If you have any questions, please contact 〇〇.) - プロジェクト進行の調整は、〇〇が一括して対応いたします。
(Project coordination will be handled by 〇〇.) - 営業チームの〇〇が本件を担当しておりますので、ご確認をお願いします。
(Mr./Ms. 〇〇 from the sales team is in charge of this matter.)
POCを使用した本文
- お世話になっております。本件につきましては、営業部の〇〇が担当しております。進捗や詳細についてのご相談は、直接〇〇までご連絡いただければ幸いです。引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
(Thank you for your continued support. This matter is being handled by Mr./Ms. 〇〇 from our Sales Department. Please feel free to contact them directly for updates or details. We appreciate your continued cooperation.) - この度のご依頼に関しましては、技術担当の〇〇が一括して窓口を務めさせていただきます。対応にお時間をいただくことがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(Regarding your recent request, Mr./Ms. 〇〇 from the Technical Department will be your main contact. There may be slight delays in response, but we kindly ask for your understanding.) - いただいたお問い合わせについては、弊社カスタマーサポートの〇〇が対応させていただきます。何かご不明点があれば、どうぞ遠慮なく〇〇までお知らせください。
(Your inquiry will be handled by Mr./Ms. 〇〇 from our Customer Support. Please do not hesitate to reach out to them if you have any further questions.) - 今後の連絡や資料の共有は、プロジェクト推進担当の〇〇が行います。円滑に進めるため、必要に応じてご協力いただけますようお願い申し上げます。
(Future communication and document sharing will be managed by Mr./Ms. 〇〇, who is in charge of project coordination. We appreciate your cooperation to ensure smooth progress.) - 本プロジェクトに関する窓口は〇〇となります。〇〇が一括して対応いたしますので、今後のご連絡は〇〇宛にお願い申し上げます。
(The contact person for this project is Mr./Ms. 〇〇. Please direct all future communications to them as they will be managing all related matters.)
POCをメールで使用すると不適切な場面は?
POCという言葉はビジネスで使われる略語ですが、日本語のビジネスメールでは、略語の使用が適切でない場合があります。特に取引先や目上の方への正式な連絡文書の中で、POCという表記をそのまま使うと、相手によっては意味が伝わらず混乱を招いたり、カジュアルすぎる印象を与えてしまう可能性があります。略語の意味が浸透していない相手に対しては、「担当窓口」や「ご担当者様」など、より丁寧で分かりやすい表現に言い換える方が適切です。
また、複数人でメールを共有している場合、POCという単語が誰のことを指すのか明確でないと、やり取りが滞る恐れもあります。ややこしい表現は避け、誰が何を担当しているかがすぐにわかるように記載することが、スムーズなビジネスコミュニケーションの基本です。
POC細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方
- 本件の対応につきましては、担当窓口の〇〇が誠意をもって対応させていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。
(Regarding this matter, Mr./Ms. 〇〇 will handle it with utmost sincerity. Thank you for your kind understanding.) - ご連絡事項や進捗のご確認は、連絡先担当の〇〇までお願いいたします。丁寧にご案内させていただきます。
(For updates or communication, please reach out to our contact person, Mr./Ms. 〇〇. They will assist you courteously.) - お問い合わせについては、担当者である〇〇が責任をもってご対応させていただきます。どうぞ安心してご相談ください。
(Your inquiries will be responsibly handled by Mr./Ms. 〇〇. Please feel free to reach out.) - 今後のお打ち合わせは、担当部署より丁寧にご連絡させていただきます。ご都合の良い日時などございましたらお知らせください。
(Our department will contact you for further discussions. Please let us know your availability.) - ご不明点などがございましたら、どうぞ遠慮なく担当の〇〇までご連絡くださいませ。
(If you have any questions, please feel free to contact Mr./Ms. 〇〇.)
POCメール例文集
目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文
丁寧に担当者を案内する連絡
お世話になっております。いつも格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
本件に関しましては、弊社の担当である〇〇より詳細をご案内させていただきます。今後のご連絡や調整等につきましては、〇〇より直接ご連絡差し上げますので、ご確認いただけますようお願い申し上げます。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
問い合わせ対応のご案内
平素より大変お世話になっております。
このたびのお問い合わせ内容につきましては、弊社の担当部署にて詳細を確認の上、〇〇より丁寧にご対応させていただきます。何かご不明点がございましたら、〇〇まで直接ご連絡をお願い申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
顧客・お客様へ言い換え適したメール例文
サポート担当者の案内
いつもご愛顧いただきありがとうございます。
ご不明点に関しましては、弊社サポート担当の〇〇が責任をもって対応いたします。ご質問やご要望がございましたら、〇〇までお気軽にご連絡ください。今後ともご期待に添えるよう努めてまいります。
継続サポートのご案内
このたびはご利用いただき、誠にありがとうございます。
お手続きやご不明点に関しましては、今後、弊社の担当者〇〇より順次ご案内申し上げます。どのようなことでも構いませんので、何かございましたら〇〇までご相談ください。末永くよろしくお願い申し上げます。
社内メールで使う際に言い換え適したメール例文
担当者への連絡依頼
お疲れ様です。
先日の会議で話題に上がった件については、総務部の〇〇が対応しております。細かな確認事項などがあれば、直接〇〇にご連絡をお願いいたします。よろしくお願いいたします。
プロジェクト関連の報告
いつもお世話になっております。
新プロジェクトの進行については、プロジェクト推進チームの〇〇が主担当となっています。進捗報告や調整が必要な場合には、〇〇宛にご連絡ください。引き続きよろしくお願いします。
POC相手に送る際の注意点・まとめ
POCという言葉は、業界や企業によっては馴染みのない略語であるため、相手が理解できる言葉を選ぶことがとても大切です。特に初めてやり取りする相手や、ビジネスメールでは丁寧な印象が重要なため、略語をそのまま使用すると冷たい印象や不親切な印象を与えることがあります。POCという英語のままの言葉を使うのではなく、「担当窓口」「連絡先担当者」など、わかりやすく丁寧な言い方を心がけるようにしましょう。

