リジェクトとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点
ビジネスの場で使われる「リジェクト(Reject)」は、主に「拒否する」「受け付けない」「承認しない」といった意味合いで用いられます。もともとは英語で「拒否する」「退ける」といった動詞ですが、ビジネス用語としての「リジェクト」は、取引先とのやり取り、社内の申請業務、商品検品、データ処理など、さまざまな場面で使われることが多くなっています。
たとえば、取引先から送られてきた見積もりを条件に合わないとして「リジェクトする」という場合や、企画書や申請書が上司により「リジェクトされる」といったケースが挙げられます。近年ではIT業界やスタートアップの分野でよく使われるようになり、日本語に訳さずそのまま使われることが増えてきました。
リジェクトには「不採用」「却下」といったニュアンスも含まれますが、そこには感情的な拒絶ではなく、あくまでもビジネス上の判断に基づいた「受け入れ不可」という意味が込められているのが特徴です。ただし、言い方によっては冷たく聞こえるため、相手によっては丁寧な言い換えが求められる場合もあります。
また、製造業や品質管理の分野では、「リジェクト品」という形で、基準に満たない製品や不良品を指す言葉としても使われます。このように、「リジェクト」は業界によって意味合いが少しずつ異なりますが、基本的には「受け入れない」という判断を表す言葉として共通しています。
特に最近では、スマートフォンアプリの申請が「リジェクトされた」と言うように、外資系企業やIT関係の現場では日常的に使われています。ただし、その使い方がカジュアルになりすぎると、相手に配慮が足りないと捉えられることもありますので、ビジネスではやはり丁寧な言い換えや補足が重要になります。
リジェクトのビジネス的な意味まとめ
- 主に「拒否」「却下」「受理しない」といった意味
- 書類、企画、申請、提案などを受け入れないときに使う
- 感情的ではなく、ビジネス的な判断に基づく「不可」を示す
- 製造業では「不良品」「基準未達成品」としても使われる
- 相手によっては冷たく感じるため、丁寧な伝え方が必要
リジェクトを英語で言うと?
英語でもそのまま “reject” と使います。
リジェクトの言い換え・言い回しは?
- 受け入れが難しいと判断いたしました
- 検討の結果、今回は見送らせていただきます
- 条件に合致しないため、採用は見送りとなりました
- 審査の結果、採用には至りませんでした
- 今回はご希望に沿うことができかねます
リジェクトが使われる場面
- 取引先からの提案内容を受け入れないとき
- 採用応募者を不採用とする連絡をするとき
- 商品やサービスの発注を見送るとき
- 上司が部下の企画案を却下する場面
- アプリなどの申請が承認されなかったとき
リジェクトを言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合
- ご提案内容について社内で慎重に検討いたしましたが、今回は見送らせていただくこととなりました
(We have carefully considered your proposal internally, but have decided to decline it this time.) - 大変心苦しいのですが、今回のご依頼内容についてはお受けいたしかねます
(We truly regret to inform you that we are unable to accept your request this time.) - 社内事情を鑑みた上で、今回のご提案には至らない結論となりました
(Considering our internal circumstances, we have come to the conclusion not to proceed with your proposal.) - ご期待に添えず申し訳ございませんが、今回は見合わせていただきます
(We apologize for not meeting your expectations, but we must decline for now.) - 今回の件につきましては、諸般の事情により見送らせていただく判断となりました
(Due to various reasons, we have decided to withhold acceptance on this matter.)
リジェクト・社内メールで言い換えて使用する例文
- 検討いたしましたが、今回は実施を見送る方針となりました
(After consideration, we have decided not to proceed this time.) - 上長との協議の結果、承認には至りませんでした
(Following discussions with the supervisor, approval could not be granted.) - 要件と合致しないため、現時点では進行を見合わせております
(Since it does not match our requirements, we are currently holding off on proceeding.) - 部内での検討の結果、実施を見送ることとなりました
(After internal review, we have decided not to implement it.) - 本件につきましては、現時点では実行を控えさせていただきます
(For the time being, we will refrain from executing this matter.)
リジェクトを使用した本文
- 先日いただいたご提案について、部内で協議を行いましたが、今回は実施を見送る運びとなりました
(We discussed the proposal you sent the other day internally, but have decided not to proceed at this time.) - ご依頼いただいた内容につきましては、現状の体制では対応が難しいため、受け入れを見合わせております
(Regarding your request, we are currently unable to accommodate it due to the current structure.) - 提案内容については慎重に精査いたしましたが、今回は承認を控えさせていただきます
(We carefully reviewed the proposal, but have decided to withhold approval this time.) - ご申請いただいた案件ですが、要件との整合性に欠けるため、実施には至らない判断となりました
(The submitted request did not align with the requirements, and we have therefore decided not to proceed.) - ご期待に添えず誠に恐縮ですが、今回は社内方針により進行を見合わせる判断となりました
(We sincerely regret not being able to meet your expectations, but due to internal policies, we must refrain from moving forward.)
リジェクトをメールで使用すると不適切な場面は?
リジェクトという言葉は、カタカナで書かれるとカジュアルで軽い印象を与える一方、拒否という意味がストレートに伝わるため、受け手にとっては冷たく感じる可能性があります。特に取引先や顧客、目上の方などに対してこの言葉をそのまま使ってしまうと、「突き放された」「理由が不明瞭で不誠実」と感じられてしまうこともあります。
また、「リジェクトしました」などと簡単に書いてしまうと、相手に対する配慮がないように見えてしまい、信頼関係にヒビが入る原因にもなりかねません。そのため、メールなど文章で伝える場合には、言葉選びを丁寧にし、理由を添えたやわらかい表現で伝えることがとても大切です。
リジェクト 細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方
- 社内検討の結果、今回はご希望に沿うことが難しい判断となりました
(After internal discussions, we have determined that we are unable to fulfill your request at this time.) - 今回のご提案については、大変恐縮ながら見送らせていただくこととなりました
(We sincerely regret that we must decline your proposal this time.) - 誠に恐縮ではございますが、現在の体制ではお引き受けが難しい状況です
(We sincerely apologize, but under the current structure, we are unable to accept this request.) - 検討いたしました結果、今回は対応を控えさせていただきます
(After thorough consideration, we will refrain from proceeding this time.) - 社内事情を踏まえた結果、見送りとさせていただくこととなりました
(Considering internal circumstances, we have decided to decline the proposal.)
リジェクト メール例文集
目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文
提案について丁寧に断りを伝える
平素より大変お世話になっております。先日ご提案いただきました件について、社内にて慎重に検討を重ねてまいりました。しかしながら、現段階では弊社の業務方針との整合性が取りづらく、大変心苦しいのですが今回は見送らせていただく判断となりました。誠に申し訳ございませんが、今後また別の形でご一緒できる機会がございましたら幸いです。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
案件の辞退を丁寧に伝える
いつもお世話になっております。このたびご相談いただきました件につきまして、社内の各部門と調整を進めておりましたが、現在の人的体制および業務の都合により、受け入れが難しい状況であるとの判断に至りました。ご期待に沿えず大変恐縮ですが、また今後別の機会にお声がけいただけますと幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
顧客・お客様へ言い換え適したメール例文
サービスに関するご要望に対して丁寧に断る
このたびは弊社サービスにご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。お客様よりいただきましたご要望について、社内での対応可否を検討いたしましたが、現行のサービス体制ではご要望に十分にお応えすることが難しい状況です。誠に恐れ入りますが、今後の体制強化に向けた参考とさせていただきたく存じます。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
商品の特注依頼を丁寧にお断りする
このたびは弊社商品にご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。いただいた特注に関するご相談ですが、現在の製造ラインと仕様上の制限により、ご希望の形でのご提供が難しい状況でございます。せっかくのご依頼にお応えできず、心よりお詫び申し上げます。また機会がございましたら、ぜひご相談いただけますと幸いです。
社内メールで使う際に言い換え適したメール例文
提案の否決をやわらかく伝える
お疲れ様です。先日ご提出いただいた施策案について、部内での検討を重ねた結果、現時点では実施を見送るという判断に至りました。ご多忙の中ご準備いただいたにもかかわらず恐縮ではございますが、今後の方針と照らし合わせた上での判断となりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
資料の承認を見送ることを伝える
お疲れ様です。ご提出いただいた資料について、上長との確認を経た結果、いくつかの点で再考の必要があるとの判断となりました。そのため、現段階では承認には至りませんでした。修正のご協力をいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
リジェクト 相手に送る際の注意点・まとめ
リジェクトという言葉は、その響きや意味の強さから、相手によっては否定的な印象を強く与えてしまうことがあります。特に、丁寧さが求められる取引先やお客様への連絡で使用すると、誤解を生む可能性があり、結果として関係性に悪影響を及ぼす恐れがあります。
大切なのは、単に「断る」だけでなく、その理由や事情をきちんと説明し、相手に納得してもらえるように心を込めた文章にすることです。断ることそのものが悪いわけではなく、伝え方によっては信頼を深めるきっかけにもなります。
そのため、リジェクトという言葉をそのまま使うのではなく、やわらかい日本語に言い換えたり、「現時点では」「社内事情を鑑みて」といった表現を添えることで、相手への配慮が伝わりやすくなります。冷たく突き放すような言い方ではなく、丁寧であたたかみのある対応が、ビジネスの場ではとても大切です。

