「胡麻をする」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「胡麻をする」という慣用句は、日本語で「他人に気に入られるように、過剰に褒めたり、媚びたりすること」を指します。もともとはすり鉢でごまをすっている動作に似ていることから、「人に取り入ろうとしてすり寄る行為」を揶揄する意味合いで使われるようになりました。この慣用句にはやや皮肉や嫌味のニュアンスが込められており、好意的に受け取られることは少ないです。日常会話だけでなく、職場や学校などあらゆる場面で使われますが、その多くは他人の態度や行動を批判的に語るときです。
英語では「suck up to someone」や「brown-nose」などが近い意味を持ちます。どちらも「誰かに気に入られようとして過度に褒める、媚びる」という意味で、やはりやや侮蔑的なニュアンスを含んでいます。また、「kiss up to someone」や「bootlicker」という言い方も類似しており、上下関係が強調される文脈で使われることが多いです。いずれも、相手に気に入られるために自分の誠実さや本音を犠牲にしてまで媚びを売るような行動を非難する意図が込められています。
このように「胡麻をする」という言い回しは、日本だけでなく英語圏でも文化的に似た感覚で使われており、人間関係の微妙な駆け引きや権力構造の中で生まれる行動に対する批判的な視線が込められています。表面的な礼儀や敬意とは異なり、あくまで「行き過ぎた媚びへつらい」に焦点を当てた表現であることがポイントです。
胡麻をするの一般的な使い方と英語で言うと
- 上司の前ではいつも笑顔で褒め言葉ばかりを並べている彼の姿を見ると、まるで胡麻をしているようで見ていて恥ずかしくなる。
(He’s always smiling and showering our boss with compliments. Watching him feels like he’s constantly sucking up, and it’s honestly embarrassing.) - 会議中に同僚が部長の意見に何度も過剰に同意していたので、胡麻をしてるのかと感じたが、後で実際に昇進していたのを知って納得した。
(During the meeting, my colleague kept agreeing with the manager’s ideas to an excessive degree. I thought he was just brown-nosing, but later I found out he actually got promoted, and it all made sense.) - 新人の彼は仕事の腕前よりも、どれだけ上司に胡麻をするかを重視しているようで、評価されているのが不思議でならない。
(The new guy seems to care more about kissing up to our superiors than doing a good job, which makes his high evaluations hard to understand.) - 彼女は誰よりも胡麻をするのが上手で、上司にも気に入られているが、その裏で同僚からはあまり信頼されていない。
(She’s extremely skilled at sucking up and has gained favor with our boss, but behind the scenes, her coworkers don’t really trust her.) - 胡麻をすればするほど、逆に信用を失うことがあると、もっと早く気づいていればよかった。
(I wish I had realized earlier that the more you brown-nose, the more you might actually lose people’s trust.)
似ている表現
- 太鼓持ち
- 媚びを売る
- おべっかを使う
- 頭を下げて回る
- ご機嫌取りをする
胡麻をするのビジネスで使用する場面の例文と英語
「胡麻をする」はビジネスの場でもよく使われますが、基本的には第三者に対する皮肉や批判を含んだ発言として使われることが多いです。例えば、特定の人物が上司に過剰に褒め言葉を並べたり、理不尽な依頼にも過剰に同調する様子を揶揄して「胡麻をすっている」と形容されます。ただし、業務報告や公式な場面で使用するのは不適切な場合が多く、内輪の会話や冗談交じりの発言に限定するべきです。
- 営業部の田中さんは、会議で部長の意見にばかり賛同していて、まるで胡麻をしているようだった。
(Tanaka from the sales department kept agreeing with the manager’s points in the meeting. It looked like he was just trying to suck up.) - 彼のように毎回プレゼンで上司を褒め称えてばかりだと、胡麻をすっていると思われかねない。
(If you keep praising the boss every time during a presentation like he does, you might come off as brown-nosing.) - プロジェクトが失敗したときに責任を逃れようとするだけでなく、上司に胡麻をする姿は同僚からの信用を失ってしまうだろう。
(When a project fails and you not only avoid responsibility but also try to kiss up to your boss, you risk losing your coworkers’ trust.) - 胡麻をして昇進を狙うのではなく、地道に実力で評価を得る方が長い目で見て得策だ。
(Rather than brown-nosing your way to a promotion, it’s wiser to earn recognition through consistent performance.) - 新しいプロジェクトに配属されたばかりの彼は、仕事よりも胡麻をすることに熱心なようで心配だ。
(He was just assigned to the new project, but he seems more focused on kissing up than on doing the actual work, which is concerning.)
胡麻をするは目上の方にそのまま使ってよい?
「胡麻をする」という言い回しは、相手の行動をやや見下したり、軽蔑的に評価する意味合いが含まれているため、目上の方や取引先にはそのまま使用することは避けるべきです。この表現はカジュアルな場や親しい間柄での会話では冗談として使われることがありますが、礼儀を重んじる相手に使うと、無礼で攻撃的な印象を与えてしまう可能性があります。特にビジネスメールや会議、面談などの正式な場面では、「胡麻をする」という言い方そのものを避け、より丁寧で柔らかい言い方に言い換えるのが適切です。何気ないつもりの発言でも、相手に対する敬意を欠いたものと受け取られるリスクがあり、人間関係にひびが入る可能性もあるため、十分な注意が必要です。
- 軽い冗談でも使わないようにする
- 内輪の会話以外では使用しない
- 誤解を招きやすいので控える
- 丁寧語でも否定的ニュアンスは伝わってしまう
- 他人を揶揄する言い方として避けるのが無難
胡麻をするの失礼がない言い換え
- 〇〇様のご意向を尊重する形で、終始ご意見に賛同するよう努めておられました。
- 部内での発言はすべて、上層部の方針を意識された内容に見受けられました。
- 上司のお考えに沿う形で、常に一歩引いたご対応をされておりました。
- 発言内容は全体的に、上長への配慮が強く表れたものとなっておりました。
- 一貫して管理職側の立場に共感を寄せるような発言が印象的でした。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
- 日頃より多大なるご配慮を賜り、心より感謝申し上げます。皆様の温かいご支援のもと、業務に邁進しております。
- 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。日々のご指導とご鞭撻に、深く感謝いたしております。
- いつも変わらぬご支援をいただき、誠にありがとうございます。心強いお力添えのもと、業務を遂行できております。
- このたびは多大なるご助力を賜り、誠にありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
- ご丁寧なお心遣いをいただき、改めて深く感謝申し上げます。今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
締めの挨拶
- 今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。心よりの感謝を込めて申し上げます。
- 引き続き倍旧のご高配を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。末永いご厚誼をお願い申し上げます。
- ご不明点などございましたら、どうぞご遠慮なくお申し付けください。変わらぬご支援のほど、お願い申し上げます。
- 今後のより一層の連携を心よりお願い申し上げます。引き続きのご厚情を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。
- 誠にありがとうございました。引き続きのご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
胡麻をするで注意する状況・場面は?
「胡麻をする」という言葉は、その語感や意味から他者の行動を揶揄する目的で使われやすいですが、使い方を誤ると大きな誤解やトラブルに繋がる可能性があります。特に職場や公式の場では、軽はずみに使用すべきではありません。この言葉は「相手の努力や礼儀を偽善的だ」と決めつけるニュアンスがあるため、相手の意図や行動の真意を理解せずに使ってしまうと、相手の人格や信頼性を否定するように受け取られかねません。結果として人間関係の悪化、信頼関係の崩壊、さらには自身の評価の低下にまで繋がる恐れもあります。
- 上司や年配者に向けて使うと無礼になる可能性が高い
- 取引先との会話やメールに入れるのは絶対に避ける
- 相手の努力を軽視するような印象を与えてしまう
- 嫉妬や皮肉と受け取られる可能性がある
- 人格批判と誤解されることで対人関係のトラブルを招く
細心の注意払った言い方
- ご意見を尊重されながらも、組織方針に対して一貫した理解を示されていたご様子が印象的でした。
- 幅広いご判断のもと、上層部の考えに寄り添う姿勢を常に保たれていた点が非常に参考になりました。
- 総合的な視点から判断をされ、適切な対応を選ばれていた様子が、チーム内で高く評価されております。
- 組織の方向性に沿って柔軟にご対応いただく姿勢が、非常に建設的であるとの意見が多く寄せられております。
- ご経験に基づいた的確なご判断を、全体方針に調和させる形で実施されていた点が、誠に頼もしく映りました。
胡麻をするのまとめ・注意点
「胡麻をする」という言い方は、他人に取り入ろうとして不自然なほど褒めたり、媚びたりする行動を揶揄するもので、日常生活や職場などさまざまな場面で耳にすることがあります。ただし、この言葉は基本的に否定的な意味合いを持ち、相手に不快感や軽蔑を与える可能性があるため、使いどころには細心の注意が必要です。特にビジネスの場面や目上の方との関係では、言い換えや丁寧な表現を用いることが求められます。言葉選び一つで、あなたの人間関係や信頼に大きな影響を及ぼすことがあるからこそ、感情的にならず、相手の立場や状況を配慮した慎重な言葉遣いが大切です。常に相手の立場を思いやり、敬意をもって接することが、円滑な関係を築く第一歩と言えるでしょう。

