Teamsで外部の連絡先が検索に出てこない?その原因と解決策を徹底解説!
Microsoft Teamsで、社外のパートナー企業や顧客など、外部のフェデレーション連絡先を探そうとしたら、検索しても出てこない…そんな経験はありませんか? 社外とのスムーズな連携はビジネスにおいて非常に重要です。せっかくTeamsで直接チャットや通話ができるはずなのに、相手が見つからないとなると、業務が滞ってしまってイライラしますよね。まるで、国際電話をかけようとしたら、相手の国の電話番号がリストに出てこないような状態です。
この「外部のフェデレーション連絡先がTeams検索に表示されない」という問題は、企業のTeams管理者やユーザーが遭遇しやすいトラブルの一つですが、いくつかの原因が考えられます。そして、その多くは適切な対処法で解決できます。
外部連絡先が検索に出てこないのはなぜ?
Teamsで外部のフェデレーション連絡先が検索に表示されない原因は、組織間の連携設定、個別のユーザー設定、あるいはTeamsアプリやネットワークの一時的な問題まで、多岐にわたります。まるで、国境を越えた通信をする際に、それぞれの国の法律やインフラが異なっていて、途中で通信がブロックされてしまうようなものです。ここでは、よくある原因をいくつかご紹介しますので、あなたの状況に当てはまるものがないか確認してみてください。
あなたの組織と相手の組織の間で「外部アクセス」設定ができていないかも?
Teamsで外部の組織と連携するには、お互いの組織が「外部アクセス」(旧フェデレーション)の設定を有効にする必要があります。この設定ができていないと、お互いのユーザーを検索したり、直接連絡を取ったりすることができません。これは、許可リストや拒否リストによって特定のドメインが制限されている場合も含まれます。
相手の組織のTeams設定に問題があるかも?
あなたの組織の外部アクセス設定が正しくても、連絡を取りたい相手の組織側でTeamsの外部アクセス設定が正しく構成されていない可能性があります。相手の組織も、外部との連携を許可するように設定している必要があります。
相手がゲストユーザーとして招待されていないかも?
Teamsで社外のユーザーとやり取りする方法は「外部アクセス(フェデレーション)」と「ゲストアクセス」の2種類があります。もし相手がゲストとして特定のチームに招待されているだけで、一般的な外部アクセスで検索しようとしている場合、検索に表示されないことがあります。
検索方法が不適切かも?
外部の連絡先を検索する際は、単に名前を入力するだけでなく、相手の完全なメールアドレスを入力する必要があります。Teamsはメールアドレスを基に外部ユーザーを識別するためです。
Teamsアプリのキャッシュが古いままかも?
Teamsアプリは、動作を速くするために連絡先情報などのデータをパソコンに一時的に保存しています(キャッシュ)。このキャッシュが古いままだと、最新の外部連絡先情報が取得できず、検索に表示されないことがあります。
Teamsアプリに一時的な不具合があるかも?
ごく稀にですが、Teamsアプリ自体に一時的な不具合が発生していて、外部連絡先の検索機能が正しく動作しないことがあります。これはPCの再起動やアプリの再インストールで解決することが多い、比較的よくある原因です。
まず試したい!簡単な解決方法(ユーザー向け)
外部のフェデレーション連絡先が検索に出てこない時に、まず試してほしい基本的な解決方法をご紹介します。焦らず、一つずつ確認してみてください。多くの場合、これらの簡単な手順で問題が解消されます。
相手の「完全なメールアドレス」で検索してみよう
Teamsで外部の連絡先を検索する際は、相手のフルネームや表示名だけでなく、相手の完全なメールアドレス(例: example@partnercompany.com)を検索バーに入力するのが最も確実です。これにより、Teamsは外部ディレクトリから正確なユーザーを識別しやすくなります。
完全なメールアドレスでの検索例
- Teamsアプリの左上にある「検索またはチャット」バーをクリックします。
- 連絡を取りたい外部の相手の完全なメールアドレスを入力します。例:
yamada.tarou@partner-corp.com - 検索結果に相手が表示されるか確認します。表示されたら、それをクリックしてチャットを開始できます。
パソコンをもう一度立ち上げ直してみよう
一番手軽で、意外と効果があるのがPCの再起動です。PCを再起動することで、一時的なシステムの不具合やTeamsアプリのメモリ解放が行われ、Teamsの検索機能がリフレッシュされることがあります。
Teamsアプリを完全に閉じてから開いてみよう
Teamsアプリがフリーズしているだけの場合や、一時的な不具合が発生している場合、一度完全に終了させてから再度起動することで問題が解決することがあります。単にウィンドウを閉じるだけでなく、タスクマネージャー(Windowsの場合: Ctrl + Shift + Esc、Macの場合: Command + Option + Esc)からTeamsのプロセスを終了させると確実です。
タスクマネージャーを使ったTeamsの強制終了例
Windowsの場合、キーボードの Ctrl キーと Shift キーと Esc キーを同時に押してタスクマネージャーを起動します。「プロセス」タブの中で「Microsoft Teams」または「Teams」という名前を探します。見つけたら、それを選択して画面右下の「タスクの終了」ボタンをクリックします。これでTeamsが完全に閉じられます。その後、再度Teamsを起動して外部連絡先の検索を試してみてください。
// WindowsタスクマネージャーでのTeams終了手順
1. キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して「タスクマネージャー」を開く。
2. 「プロセス」タブをクリック。
3. アプリケーションの一覧から「Microsoft Teams」を探す。
4. 「Microsoft Teams」を選択し、「タスクの終了」ボタンをクリック。
5. タスクマネージャーを閉じ、再度Teamsを起動する。
Teamsアプリのキャッシュを消してみよう(効果的!)
Teamsアプリのキャッシュ破損が、外部連絡先の検索機能に影響を与えている可能性があります。これをクリアすることで、多くの場合、問題が解決します。
Teamsキャッシュのクリア方法例
Windowsの場合
- Teamsアプリを完全に終了させます(タスクマネージャーからも終了していることを確認)。
- ファイルエクスプローラーを開き、アドレスバーに
%appdata%\Microsoft\Teamsと入力してEnterキーを押します。 - 開いたフォルダ内の「Cache」フォルダと「GPUCache」フォルダ、さらに「IndexedDB」フォルダの内容(
IndexedDBフォルダ自体ではなくその中のファイル)を削除します。重要なファイルは含まれていませんのでご安心ください。 - パソコンを再起動し、Teamsを再度起動して外部連絡先の検索を試してみてください。
Macの場合
- Teamsアプリを完全に終了させます。
- Finderを開き、「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択します。
- ボックスに
~/Library/Application Support/Microsoft/Teamsと入力して「移動」をクリックします。 - 開いたフォルダ内の「Application Cache」「Cache」「Code Cache」「GPUCache」「IndexedDB」などの全てのフォルダを削除します。
- パソコンを再起動し、Teamsを再度起動して外部連絡先の検索を試してみてください。
もっと深く!原因を探る改善策(IT管理者向け)
ここからの内容は、組織全体のMicrosoft 365環境におけるTeamsの外部アクセス設定に関わるため、Microsoft Teams管理センターやMicrosoft Entra ID(旧 Azure Active Directory)を管理しているIT管理者の方による確認と調整が必要になります。
組織間の「外部アクセス」設定を確認しよう
最も重要な確認点です。あなたの組織のTeamsが、外部ドメインとの「外部アクセス」(フェデレーション)を許可しているか、また、特定のドメインがブロックされていないかを確認します。
外部アクセス設定の確認と変更方法例(IT管理者向け)
- Microsoft Teams管理センター(
admin.teams.microsoft.com)にサインインします。 - 左側のメニューで「組織全体の設定」>「外部アクセス」に移動します。
- 「Teamsユーザーは他のTeams組織と通信できます」が「オン」になっていることを確認します。
- 「許可されたドメインのみ」または「ブロックされたドメインのみ」のリストを確認します。
- もし「許可されたドメインのみ」に設定されている場合、連絡を取りたい相手のドメインがこのリストに含まれている必要があります。含まれていなければ追加します。
- もし「ブロックされたドメインのみ」に設定されている場合、連絡を取りたい相手のドメインがこのリストに含まれていないことを確認します。含まれていれば削除を検討します。
- 変更を保存します。
相手の組織のTeams管理者にも確認を依頼しよう
あなたの組織の外部アクセス設定が正しくても、連絡を取りたい相手の組織側で外部アクセス設定ができていないと、お互いに検索したり連絡を取ったりすることはできません。
依頼例: 「Teamsで御社の〇〇様と連絡を取りたいのですが、検索しても表示されません。貴社でTeamsの外部アクセス(フェデレーション)設定が有効になっているか、および弊社のドメイン(〇〇〇.com)が許可リストに含まれているかをご確認いただけますでしょうか?」と相手の組織のIT管理者、または相手の担当者を通じて確認を依頼してみましょう。
ゲストユーザーとして招待されていないか確認しよう
もし相手がすでにあなたの組織内の特定のチームに「ゲスト」として招待されている場合、その相手はTeamsの外部アクセス検索では見つからないことがあります。その場合は、相手がゲストとして参加しているチームのチャネルを通じて連絡を取るか、またはTeamsの左側メニューの「チャット」から、過去のチャット履歴を直接探してみるしかありません。
検索キャッシュの遅延を確認しよう
Teamsの検索結果は、大規模な環境ではキャッシュに依存している場合があります。設定変更後、情報が反映されるまでに時間がかかることがあります(数時間から24時間程度)。設定を変更したばかりの場合は、少し時間を置いてから再度検索を試してみてください。
状況の切り分けと詳細な調査方法
問題の特定と解決をより効率的に行うための、具体的な調査方法をご紹介します。
複数の外部連絡先で試してみよう
特定の外部連絡先だけが表示されないのか、それとも複数の異なる組織の外部連絡先も表示されないのかを確認しましょう。これにより、問題が特定の相手の組織の設定に起因するのか、それともあなたの組織の外部アクセス設定全体に起因するのかを切り分けることができます。
Teamsウェブ版で確認してみよう
デスクトップアプリで外部連絡先が検索できない場合でも、ウェブブラウザからTeamsにアクセスできる「Teamsウェブ版」を試してみましょう。ウェブ版は常に最新の情報を取得しようとするため、デスクトップアプリのキャッシュの影響を受けにくいです。
Teamsウェブ版での検索方法例
- お使いのウェブブラウザ(Google Chrome, Microsoft Edge, Mozilla Firefoxなど)を開き、アドレスバーに
teams.microsoft.comと入力してEnterキーを押します。 - Microsoftアカウントでサインインし、ウェブ版のTeamsの検索バーで、相手の完全なメールアドレスを入力して検索を試します。
- もしウェブ版で検索できるのであれば、デスクトップアプリのキャッシュが原因である可能性が高いです。
監査ログで詳細な情報を確認しよう(IT管理者向け)
外部アクセスに関する設定変更や、Teamsの通信状況は、Microsoft 365の監査ログに記録されている場合があります。これにより、特定の外部連絡先との接続試行がブロックされた理由などを特定できる可能性があります。
確認方法(IT管理者向け): Microsoft 365 管理センターから「コンプライアンス」または「セキュリティとコンプライアンス」にアクセスし、監査ログ検索機能を使用して、外部アクセスに関連するイベントを検索します。
外部連絡先の壁を乗り越え、ビジネスを加速!
Teamsで外部のフェデレーション連絡先が検索に表示されないという問題は、社外との連携を妨げ、ビジネスチャンスを逃すことにもつながりかねません。しかし、今回ご紹介した「相手の完全なメールアドレスでの検索」「PC/アプリの再起動」「キャッシュのクリア」といった簡単な対処法から、IT管理者による「組織間の外部アクセス設定の確認」「相手組織への確認依頼」といったより専門的な原因と改善方法があることをご理解いただけたかと思います。
多くの場合、組織間の外部アクセス設定が正しくできていないか、検索方法が不適切であることが原因です。まずは簡単な手順を試してみてください。それでも解決しない場合は、迷わずIT管理者に相談し、組織の外部アクセス設定を確認してもらうのが最も確実な解決策となります。。

