Teamsでエラーコード「CAA30190」?その原因と解決策を徹底解説!
Microsoft Teamsにサインインしようとしたら、突然「エラーコード CAA30190」というメッセージが表示されて、Teamsが使えなくなってしまった…そんな経験はありませんか? このエラーコードは、Teamsがあなたの身元を証明するための「認証」プロセスにおいて、特にデバイスの「準拠性」や「管理状態」に問題があることを示しています。大切な業務連絡や会議ができないとなると、本当に困ってしまいますよね。まるで、入室に必要な「社員証」が、なぜか「無効」と判断されてしまい、オフィスに入れないような状態です。
この「Teamsでエラーコード CAA30190」という問題は、企業のIT管理者やユーザーが遭遇しやすいトラブルの一つですが、いくつかの原因が考えられます。そして、その多くは適切な対処法で解決できます。この記事では、Teamsでこのエラーが表示される主な原因を分かりやすく解説しすぐに試せる改善策を具体的にご紹介していきます。
エラーコード「CAA30190」と出るのはなぜ?
エラーコード「CAA30190」は、主にTeamsの認証プロセスにおいて、デバイスが組織のセキュリティポリシーに「準拠していない」と判断された場合に発生します。これは、Microsoft IntuneやSCCMなどのデバイス管理ツールが適用されている環境でよく見られます。まるで、セキュリティチェックポイントで、あなたのデバイスが「基準を満たしていない」と判断されて、先に進めないようなものです。ここでは、よくある原因をいくつかご紹介しますので、あなたの状況に当てはまるものがないか確認してみてください。
デバイスが「Azure AD」に正しく登録されていないかも?
企業や組織で管理されているPCの場合、デバイスが組織のAzure AD(旧 Azure Active Directory、以下 Azure AD)に「登録」(Azure AD Registered)または「参加」(Azure AD Joined/Hybrid Azure AD Joined)されている必要があります。この登録が不完全だったり、破損していたりすると、Teamsはデバイスの身元を確認できずエラーになります。
デバイスが「準拠」していないと判断されたかも?
多くの企業では、Microsoft IntuneなどのMDM(モバイルデバイス管理)ツールを使って、デバイスがセキュリティ基準(例: OSのアップデート状況、ウイルス対策ソフトの有効性、パスワードポリシーの適用など)を満たしているかを確認し、「準拠」しているデバイスのみにTeamsへのアクセスを許可する「条件付きアクセス」ポリシーを設定しています。もしあなたのデバイスがこれらの基準を満たしていないと判断されると、CAA30190エラーが発生します。
資格情報や認証トークンに問題があるかも?
PCに保存されているTeamsやMicrosoft 365関連の認証情報(資格情報)が、何らかの理由で破損したり、古くなったりしている場合に発生することがあります。これにより、デバイスの準拠性チェックが正しく行われないことがあります。
PCの「システム時刻」がずれているかも?
ごくまれにですが、PCのシステム時刻や日付が大きくずれていると、セキュリティ認証(特にデバイスの証明書の有効期限の検証)に影響を与え、Teamsのサインインがうまくいかなくなることがあります。
ネットワーク接続が不安定、または制限があるかも?
Teamsの認証プロセスには、Microsoftの認証サーバー(Azure AD)への安定したインターネット接続が必須です。ネットワークの問題によりデバイスの準拠性チェックが完了できないと、エラーが発生することがあります。
Teamsアプリのキャッシュが古いままかも?
Teamsアプリのキャッシュが破損したり古くなったりすると、認証プロセスに悪影響を与え、エラーが発生することがあります。
まず試したい!簡単な解決方法(ユーザー向け)
エラーコード「CAA30190」が出た時に、まず試してほしい基本的な解決方法をご紹介します。焦らず、一つずつ確認してみてください。多くの場合、これらの簡単な手順で問題が解消される可能性があります。
パソコンをもう一度立ち上げ直してみよう
一番手軽で、意外と効果があるのがPCの再起動です。PCを再起動することで、一時的なシステムの不具合やネットワーク接続のリフレッシュ、デバイスのAzure AD登録状態の再確認が行われ、Teamsが正常にサインインできるようになることがあります。まるでPCに「ちょっとリフレッシュして頭を整理してね」と言ってあげるようなものです。
Teamsアプリを完全に閉じてから開いてみよう
Teamsアプリがフリーズしているだけの場合や、一時的な不具合が発生している場合、一度完全に終了させてから再度起動することで問題が解決することがあります。単にウィンドウを閉じるだけでなく、タスクマネージャー(Windowsの場合: Ctrl + Shift + Esc、Macの場合: Command + Option + Esc)からTeamsのプロセスを終了させると確実です。
タスクマネージャーを使ったTeamsの強制終了例
Windowsの場合、キーボードの Ctrl キーと Shift キーと Esc キーを同時に押してタスクマネージャーを起動します。「プロセス」タブの中で「Microsoft Teams」または「Teams」という名前を探します。見つけたら、それを選択して画面右下の「タスクの終了」ボタンをクリックします。これでTeamsが完全に閉じられます。その後、再度Teamsを起動してエラーが解決しているか確認してみてください。
// WindowsタスクマネージャーでのTeams終了手順
1. キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して「タスクマネージャー」を開く。
2. 「プロセス」タブをクリック。
3. アプリケーションの一覧から「Microsoft Teams」を探す。
4. 「Microsoft Teams」を選択し、「タスクの終了」ボタンをクリック。
5. タスクマネージャーを閉じ、再度Teamsを起動する。
パソコンの「システム時刻」を合わせよう
PCのシステム時刻や日付が大きくずれていると、デバイスの認証や証明書の検証に影響が出て、エラーが発生することがあります。PCの時刻設定が自動的に同期されるようになっているか確認し、必要であれば手動で正確な時刻に合わせてみましょう。
時刻と日付の設定確認手順例(Windows)
- Windowsのスタートボタンを右クリックし、「設定」を選択します。
- 「時刻と言語」をクリックします。
- 「日付と時刻」タブで、「時刻を自動的に設定する」と「タイムゾーンを自動的に設定する」が「オン」になっていることを確認します。もしオフになっていたらオンにします。
- 変更後、PCを再起動し、Teamsのサインインを試します。
Teamsアプリのキャッシュを消してみよう
「CAA30190」エラー問題の解決に、Teamsアプリのキャッシュクリアも有効です。Teamsアプリは、動作を速くするために認証関連の一時ファイルを保存しています。このキャッシュが破損したり古くなったりすると、認証プロセスに悪影響を与え、エラーが発生することがあります。
Teamsキャッシュのクリア方法例
Windowsの場合
- Teamsアプリを完全に終了させます(タスクマネージャーからも終了していることを確認)。
- ファイルエクスプローラーを開き、アドレスバーに
%appdata%\Microsoft\Teamsと入力してEnterキーを押します。 - 開いたフォルダ内の「Cache」フォルダと「GPUCache」フォルダ、さらに「IndexedDB」フォルダの内容(
IndexedDBフォルダ自体ではなくその中のファイル)を削除します。重要なファイルは含まれていませんのでご安心ください。 - パソコンを再起動し、Teamsを再度起動してエラーが解決しているか確認してみてください。
もっと深く!原因を探る改善策(IT管理者向け)
ここからの内容は、組織全体のMicrosoft 365環境におけるデバイス管理、認証、セキュリティポリシーに関わるため、Microsoft Entra ID(旧 Azure Active Directory)やMicrosoft Intune、Teams管理センターを管理しているIT管理者の方による確認と調整が必須になります。
デバイスのAzure AD登録状態を確認・修正しよう
CAA30190エラーの最も一般的な原因は、デバイスがAzure ADに正しく登録されていないか、登録状態に問題があることです。
デバイスのAzure AD登録状態確認方法例(IT管理者向け)
- Windowsの「設定」アプリを開き、「アカウント」>「職場のアクセスまたは学校のアクセス」に移動します。
- ここに組織のアカウントが表示されており、「〇〇〇に接続済み」となっているか確認します。
- もしIT管理者であれば、Microsoft Entra 管理センター(
entra.microsoft.com)にサインインし、「ID」>「デバイス」>「すべてのデバイス」に移動します。 - 対象ユーザーのPCを探し、以下の点を確認します。
- 「参加の種類」(Azure AD Joined, Hybrid Azure AD Joined, Azure AD Registered)が期待通りか。
- 「準拠」の状態が「はい」になっているか。
- 「有効」の状態が「はい」になっているか。
- デバイスの「最終アクティビティ」の日付が最近か。
- もしデバイスが「非準拠」になっている場合、その理由を確認し、デバイスが準拠するための措置(OSアップデート、ウイルス対策ソフトの有効化など)をユーザーに指示します。
- デバイスが登録されていない、または登録が破損している場合は、ユーザーに「デバイスの登録解除」(「職場のアクセスまたは学校のアクセス」からアカウントを切断)を指示し、PCを再起動後、Teamsに再度サインインさせることで再登録を試みます。
条件付きアクセス ポリシーを見直そう(最重要!)
CAA30190エラーは、多くの場合、条件付きアクセス ポリシーの「準拠デバイスが必要」という要件が満たされていないために発生します。
条件付きアクセス ポリシーの確認方法例(IT管理者向け)
- Microsoft Entra 管理センター(
entra.microsoft.com)にサインインし、「セキュリティ」>「条件付きアクセス」に移動します。 - 対象のユーザーまたはすべてのユーザーに適用されているポリシーを確認します。
- 特に、Microsoft 365サービス(Teams, Exchange Online, SharePoint Onlineなど)を対象とし、「アクセス許可の付与」セクションで「準拠デバイスが必要」がチェックされているポリシーを探します。
- このポリシーが意図通りに動作しているか、または厳しすぎないかを確認します。特定のデバイスからのアクセスを許可するために、例外を追加したり、一時的にポリシーを「レポートのみ」モードで実行して影響を監視したりすることも検討します。
- サインインログでの確認: Azure ADサインインログで、対象ユーザーのサインイン失敗イベントの詳細を確認し、「条件付きアクセス」タブで、どのポリシーによってアクセスがブロックされたか、その理由が「非準拠デバイス」であるかどうかを特定するのが最も確実です。
Microsoft Intune(MDM)との連携を確認しよう(IT管理者向け)
デバイスの準拠性チェックはMicrosoft Intune(または別のMDMツール)によって行われます。
確認方法(IT管理者向け): Microsoft Intune 管理センター(endpoint.microsoft.com)にサインインし、「デバイス」>「すべてのデバイス」から対象ユーザーのデバイスを探します。デバイスの「準拠性」ステータス、その理由、適用されている準拠ポリシーを確認します。
Microsoft 365のサービス正常性を確認しよう(IT管理者向け)
ごく稀にですが、Microsoft側のAzure ADやTeamsサービス自体に一時的な障害が発生していると、認証プロセスに影響が出ることがあります。
確認方法(IT管理者向け): Microsoft 365 管理センター(admin.microsoft.com)にサインインし、左側のメニューで「正常性」>「サービス正常性」に移動します。Microsoft Entra IDとMicrosoft Teamsのサービスに、現在進行中の障害やインシデントがないか確認します。もし障害が発生していれば、Microsoft側での復旧を待つ必要があります。
Teamsのウェブ版を試してみよう
デスクトップアプリでエラーが出る場合でも、慌てる必要はありません。Teamsにはウェブ版があります。ウェブ版はブラウザベースであり、デバイスの登録状態やローカルの資格情報マネージャーの問題に影響されにくい場合があります。急ぎの会議や連絡が必要な場合に非常に有効ですし、問題の切り分けにも役立ちます。
ウェブブラウザからTeamsを使ってみよう
お使いのウェブブラウザ(Google Chrome, Microsoft Edge, Mozilla Firefoxなど)を開き、アドレスバーに teams.microsoft.com と入力してEnterキーを押します。Microsoftアカウントでサインインできるか試してみましょう。
Teamsウェブ版へのアクセス方法例
- お好みのウェブブラウザを開く。
- アドレスバーに
teams.microsoft.comと入力し、Enterキーを押す。 - Microsoftアカウントでサインインする。
ウェブ版で問題なければデスクトップアプリまたはPC環境に原因あり
もしウェブ版のTeamsで問題なくサインインできるのであれば、原因はデスクトップアプリ自体にあるか、あなたのPCの資格情報管理システム、またはデバイスのAzure AD登録状態にあります。この場合、前述の資格情報マネージャーからの削除、Teamsアプリの再インストール、またはIT管理者へのデバイス再登録の依頼などが有効な解決策となります。
CAA30190エラーを解決し、Teamsを安全に利用!
Teamsサインイン時のエラーコード「CAA30190」は、デバイスの準拠性や管理状態に関わる、少し複雑な認証エラーであることが分かりました。しかし、今回ご紹介した「PC/アプリの再起動」「システム時刻の確認」「Teamsキャッシュのクリア」といったユーザー側の対処法から、IT管理者による「デバイスのAzure AD登録状態の確認と修正」「条件付きアクセス ポリシーの見直し」「Intuneでのデバイス準拠性確認」といったより専門的な原因と改善方法があることをご理解いただけたかと思います。
このエラーはセキュリティポリシーが深く関わっているため、ユーザー側でできることには限界があります。最も確実な解決策は、社内のIT管理者やヘルプデスクにエラーコード「CAA30190」が表示されていることを伝え、デバイスの準拠性状態や条件付きアクセス ポリシーについて確認してもらうことです。
エラーコード「CAA30190」に悩まされることなく、Teamsを安全かつスムーズに使いこなして、日々の業務を効率的に進めていきましょう。

