Teamsで既読をつけたくないスマホではどうする?

Teamsで既読をつけたくないスマホではどうする?

Teamsのチャット機能は、ビジネスにおける迅速な情報共有に欠かせませんが、「メッセージを読んだことを相手に知られたくない」「すぐに返信できない状況であることを既読で示してしまいたくない」といった理由で、既読表示をオフにしたいと考える方もいらっしゃるでしょう。パソコン版Teamsでの設定方法は前回の回答で詳しく解説しましたが、スマートフォン(スマホ)やタブレットのモバイル版Teamsアプリでも同様に、既読をつけないように設定することが可能です。


Teamsスマホアプリで「既読をつけない」設定方法

Teamsモバイルアプリで既読をつけないようにするには、パソコン版と同様に「開封確認を送信する」という設定をオフにするだけです。iPhone (iOS) とAndroidのどちらのデバイスでも、基本的な手順は同じです。

設定変更の具体的な手順

  1. Teamsモバイルアプリを開く:スマートフォンまたはタブレット上で、Teamsアプリのアイコンをタップして起動します。
  2. 自分のプロフィールアイコンをタップ:アプリ画面の左上(または右下、アプリのバージョンやUIによって異なりますが、通常は画面の隅)に表示されている、あなたのプロフィールアイコン(写真またはイニシャルが表示されている丸いアイコン)をタップします。
  3. 設定画面へ進む:プロフィールアイコンをタップすると、メニュー画面が表示されます。その中に「設定」という項目がありますので、それをタップします。
  4. 「プライバシー」へ移動:設定画面内に、様々な設定項目が並んでいます。その中から「プライバシー」をタップして選択します。
  5. 「開封確認」をオフにする:プライバシー設定の画面内に「開封確認」という項目があります。その項目にある「開封確認を送信」というトグルスイッチ(ON/OFFを切り替えるボタン)を見つけ、タップしてオフにします。スイッチが灰色または左側に移動すればオフの状態です。
  6. 設定の完了:通常、設定はすぐに適用されます。特に「保存」ボタンなどを押す必要はありません。設定画面を閉じて、通常のチャット画面に戻って問題ありません。

これで、あなたがTeamsモバイルアプリで誰かのメッセージを読んだとしても、その相手のTeams画面には「既読」の目のアイコンが表示されなくなります。

設定の反映と確認

  • この設定は、あなた自身のTeamsモバイルアプリからのメッセージ閲覧に適用されます。あなたがPC版Teamsを使っている場合は、そちらのアプリの設定も別途確認・変更する必要があります。(設定はデバイスごとに管理されますが、Microsoftアカウントに紐づく設定もあるため、一度設定すれば他のデバイスにも同期されることもあります。しかし確実を期すため、使用する全てのデバイスで確認することをお勧めします。)
  • 設定をオフにした後、誰かからメッセージが来たら、そのメッセージを開いてみてください。そして、メッセージの送信者側で既読アイコンが表示されていないことを確認できれば、設定は正しく機能しています。

 

スマホアプリで「既読をつけない」ことの仕組みと影響

あなたがモバイル版Teamsアプリで「開封確認を送信」をオフにすると、以下のような仕組みで機能します。

  • 送信者への通知の停止: あなたが受信したメッセージをアプリ上で「開いた」という情報(すなわち、メッセージの既読ステータス)が、Teamsサーバーを通じてメッセージの送信者側へ送信されなくなります。これにより、送信者のTeams画面(PC版でもモバイル版でも)に既読アイコンが表示されることがなくなります。
  • 双方向の機能停止: この「開封確認」機能は、基本的に双方向で動作します。つまり、あなたがこの設定をオフにすると、あなたが受信したメッセージの既読を相手に知らせなくなるだけでなく、あなたが送信したメッセージに対しても、相手が読んだかどうかの既読通知を受け取ることができなくなります。 あなた自身の既読確認もできなくなる、というトレードオフの関係があることを理解しておく必要があります。
  • 組織ポリシーとの関係: 組織のMicrosoft 365管理者が、組織全体で開封確認機能を「強制的にオン」に設定している場合があります。この場合、ユーザー側(あなたのスマホアプリ)で設定をオフにしようとしても、スイッチがグレーアウトされていて変更できないか、変更してもすぐに元に戻ってしまうことがあります。このような状況では、組織のポリシーに従う必要があります。管理者側で設定されている場合は、個人の設定は無効化されます。

 

モバイルでの「既読をつけない」設定のメリット・デメリット

モバイル環境でのTeams利用において、既読表示をオフにすることのメリットとデメリットを具体的に考えてみましょう。

メリット:スマホ利用ならではの利便性とプライバシー保護

  1. 「ながら見」のプレッシャー軽減:移動中や休憩中など、パソコンの前に座ってじっくり返信する時間がない状況で、スマホでサッとメッセージを確認したいことがありますよね。既読がつかないことで、「読んだからにはすぐ返信しなきゃ」という心理的なプレッシャーから解放され、気軽にメッセージの内容を把握できるようになります。
  2. パーソナルスペースでの利用:スマホは常に身近にあるパーソナルなデバイスです。プライベートな時間や空間で業務メッセージに触れる際、既読表示の有無がプライバシー感覚に影響を与えることがあります。オフにすることで、この境界線をより明確にできます。
  3. 情報過多からの解放:通知は受け取るが、既読表示によって相手に「反応を求められている」と感じることから解放され、自分のペースで情報処理を行うことができます。
  4. 電波状況を気にせず確認:通信環境が不安定な場所でメッセージを受信した場合でも、既読表示を気にせずに内容だけを素早く確認できます。返信は安定した環境に戻ってから行うなど、柔軟な対応が可能になります。

デメリット:スマホ利用だからこそのコミュニケーションリスク

  1. 緊急性の高い連絡への対応遅延の可能性:スマホでの利用は、往々にして「緊急性」を伴います。既読がつかないことで、送信者は相手がメッセージを確認したかどうか判断できず、特に緊急性の高い連絡において、対応が遅れるリスクが高まります。
  2. 相手の不安と無用な追い打ち連絡:「既読がつかない」という状態は、送信者にとって「メッセージが届いているのか?」「無視されているのか?」という不安を生じさせます。結果として、送信者が再度メッセージを送ったり、別の手段(電話など)で確認したりする手間が発生し、コミュニケーションが非効率になる可能性があります。
  3. チーム内の信頼関係への影響:特に緊密な連携が求められるチームや、既読確認が暗黙の了解となっているチーム文化の場合、一貫して既読をつけないことで、チーム内の信頼関係にひびが入ったり、コミュニケーションが円滑でなくなったりするリスクも考えられます。
  4. 自分の既読確認もできない不便さ:前述の通り、この設定は双方向で影響します。あなたがメッセージを送った際に、相手が読んだかどうかの既読表示も確認できなくなるため、自身のコミュニケーション戦略に影響が出ます。

スマホアプリで「既読をつけない」場合のビジネスコミュニケーションにおける配慮

既読表示をオフにする選択は、個人の自由でありプライバシーに関わることです。しかし、ビジネスにおいてTeamsを利用する以上、その選択がチーム全体のコミュニケーションや業務効率に与える影響を十分に考慮し、適切な配慮を行うことが重要です。

明確なステータスメッセージの活用

既読をつけたくない状況であっても、自分の状況を他のメンバーに伝えることは非常に大切です。

  • 「ステータスメッセージ」の積極的な利用:
    • プロフィールアイコンをタップし、「ステータスメッセージを設定」から、具体的なメッセージ(例: 「移動中につき返信遅れます」「〇〇時まで電話対応中」)と表示期間を設定しましょう。
    • これにより、あなたがメッセージを読まなくても、相手は「今、連絡しても大丈夫か」を判断でき、無用なトラブルを防げます。
  • Outlookの「応答時間外」設定との連携:Outlookで不在設定をしている場合、Teamsのプレゼンスも「応答時間外」と表示されることがあります。これもあなたの状況を伝える有効な手段です。

チーム内でのコミュニケーションルールの確立

  • ルール共有の重要性: チーム内で「既読をつけない運用をしているメンバーがいる」こと、そして「緊急時は既読を無視して電話する」などの共通ルールを設けることが、コミュニケーションの確実性を高める上で非常に有効です。
  • 相互理解と配慮の文化: メンバー間で、互いのワークスタイルや設定を尊重し、状況に応じた連絡手段の使い分けを推奨する文化を育むことが最も重要です。

 

重要なメッセージへの対応は別手段で

  • 返信を求める明確な指示: 既読表示をオフにしている場合でも、重要なメッセージを送る際は、メッセージの最後に「ご確認後、〇〇までにご返信ください」「本件についてご意見をお聞かせください」のように、具体的なアクションを促す一文を必ず添えましょう。
  • 緊急時の多重連絡: 本当に緊急性の高い連絡の場合は、既読表示に頼らず、電話や別途のオンライン会議、あるいはSMSなど、より確実な方法で直接連絡を取る習慣をつけましょう。

 

定期的なチャット確認の習慣の維持

既読表示をオフにしたとしても、連絡を見落とさないよう、定期的にTeamsのチャットを確認する習慣は維持しましょう。特に、チームやプロジェクトの主要なチャネルは、こまめにチェックすることが推奨されます。


スマホでの「既読なし」は「賢い選択」だが「責任」を伴う

Teamsモバイルアプリで「既読をつけない」設定にすることは、あなたのプライバシーを守り、急な返信プレッシャーから解放されるための有効な手段です。スマホでの利用が多い方にとっては、非常に便利な機能と言えるでしょう。

しかし、この設定は、相手がメッセージを読んだかどうかを知る術を奪うため、特にビジネス環境においては、相手への配慮やコミュニケーション効率への影響を十分に考慮する必要があります。

「既読なし」を選択する場合でも、ステータスメッセージを積極的に活用し、緊急時の連絡手段を明確にするなど、あなたのコミュニケーション責任を果たすための工夫を怠らないようにしましょう。チーム内での透明性と相互理解を深める努力をすることで、既読表示の有無にかかわらず、円滑で確実な情報連携を実現できるはずです。