「足下に火がつく」慣用句の一般的な意味と英語で言うと
「足下に火がつく」という慣用句は、今すぐにでも手を打たなければ取り返しのつかない危険や問題が目前に迫っている状態を比喩的に表したものです。まるで自分の足元に火が灯っているかのように、急を要する事態に直面している様子を示しており、放置すれば大きな災いに繋がる恐れがあると警告する意味合いがあります。英語では “to be in imminent danger” や “to be in a critical situation” といった表現が近い意味合いを持ち、何か重大な事柄に対して即座に対応しなければならないというニュアンスを伝えています。日常の会話や業務上の連絡において、この慣用句は、問題の深刻さや緊急性を強調する際に用いられることが多いです。
この慣用句の一般的な例文
- 大切な会議の直前に上司から急な呼び出しがあり、まさに足下に火がつくと感じた。
I felt as if fire was set to my feet when my boss suddenly called me just before an important meeting. - 家庭でのトラブルが重なり、まるで足下に火がついたかのような焦燥感に包まれた。
I was overwhelmed with anxiety, as if fire had been set to my feet, due to multiple issues at home. - プロジェクトの納期が迫る中、予期せぬトラブルが発生し、足下に火がついた状態に陥った。
With the project deadline fast approaching and unexpected issues arising, it was as though fire had been set to our feet. - 会社の業績が急激に悪化し、経営陣は足下に火がついた事態として緊急の対策を求めた。
As the company’s performance rapidly declined, the management demanded urgent measures, treating the situation as if fire had been set to their feet. - 交通事故の知らせが入ると、現場のスタッフは足下に火がついたような緊迫した状態で対応を始めた。
Upon receiving news of the traffic accident, the staff began to respond with a sense of immediate danger, as if fire had been set to their feet.
似ている表現
- 危機一髪
- 切羽詰まる
- 窮地に陥る
- 追い詰められる
- 間一髪の危機
ビジネスで使う場合はどういう意味か?
ビジネスにおいて「足下に火がつく」は、予期せぬ急な問題やトラブルが発生し、企業やプロジェクトが直面している切実な危機感を示すために使用されます。たとえば、予算の大幅な変更や重要な取引先からの突然の要望など、すぐに対応しなければ大きな損失や信用の失墜につながる状況を強調する際に用いられます。この言い回しは、関係者に迅速な判断と行動を促すための比喩として、業務連絡や社内ミーティングなどで使われることが多く、事態の緊急性を的確に伝えるための手段として重宝されます。
- 取引先からの突然の連絡により、我々の提案内容に足下に火がつく事態が発生し、早急な対応が必要とされた。
Due to an unexpected contact from a client, our proposal faced an imminent crisis, necessitating prompt action. - 市場の急激な変動により、当社の戦略が足下に火がついた状態となり、経営会議で対策が議論された。
The sudden market fluctuations put our strategy in a state of imminent danger, leading to a discussion of countermeasures in the management meeting. - 社内で不祥事が明るみに出たことで、部門全体が足下に火がついたかのような緊急対応を余儀なくされた。
The revelation of an internal scandal forced the entire department into a situation of immediate peril, requiring emergency measures. - 重要な契約交渉の最中に問題が発生し、プロジェクト全体が足下に火がついた状態となったため、上層部が介入した。
During critical contract negotiations, an issue arose that put the entire project in immediate danger, prompting intervention from higher management. - クレームの増加により、顧客対応体制が足下に火がつく状態となり、速やかな改善策の実施が求められた。
An increase in complaints led to a state where the customer service system was in imminent peril, requiring swift implementation of improvement measures.
目上の方や取引先にそのまま使用して良い?
「足下に火がつく」は非常に直接的で激しい比喩であるため、目上の方や取引先にそのまま使用すると、場合によっては不必要な不安や誤解を招く恐れがあります。特に、相手に対して状況の深刻さを強調しすぎると、必要以上に緊迫した印象を与え、信頼関係を損ねる可能性があるため、使用には十分な配慮が必要です。現状を正確に伝えつつも、相手の気持ちに寄り添いながら慎重に言い回しを工夫することが望まれます。
- 直接的な表現を避け、事実を冷静に伝える工夫をする。
- 相手の立場や気持ちに配慮し、柔らかい言い回しに置き換える。
- 必要な情報を整理し、焦らずに問題点を伝える。
- 具体的な数値や事実を併記して、客観的に説明する。
- 対話を重視し、解決策の提示と共に現状を共有する。
失礼がない言い回し・他の言い方
- この度、緊急を要する事態が発生いたしましたため、迅速なご対応をお願い申し上げます。
- 弊社におきまして、差し迫った問題が確認されましたので、早急にご相談させていただきたく存じます。
- 先般の状況を鑑み、直ちに対策を講じる必要がございますため、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
- 急な事態に際し、関係各位と連携を図りながら、迅速な解決策を模索しておりますので、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
- 予期せぬ状況が生じたため、直ちに適切な対応を実施する所存でございますので、今後の進捗についてご指導いただければ幸いでございます。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
- いつも大変お世話になっております。平素より格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。
- 日頃より弊社業務にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
- 平素より格別のお引き立てを賜り、深く感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご支援をお願い申し上げます。
- 皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
- 日頃より大変お世話になっておりますこと、心より御礼申し上げますとともに、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
締めの挨拶
- 何卒ご自愛いただき、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
- 今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
- ご多忙のところ恐縮ではございますが、何卒ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。
- まずは略儀ながら、書中をもちまして御礼申し上げますとともに、今後のご健勝をお祈り申し上げます。
- 末筆ながら、皆様の益々のご発展とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
注意する状況・場面は?
「足下に火がつく」という慣用句は、その直截的な比喩ゆえに、使い方によっては相手に過度な緊張感や不安を与えてしまう恐れがあります。特に、相手が初めての方や、重要な交渉・打合せの際には、言葉の強さが誤解を招く可能性が高く、状況の深刻さを冷静に伝える工夫が求められます。言葉を選ぶ際には、具体的な事実や数値を示すなど、客観的な情報を加えるとともに、相手への配慮を最優先に考える必要があります。
- 相手が初対面や親しくない方である場合には、直接使用しない。
- 問題の深刻さが十分に説明されていない場合には、無闇に用いない。
- 緊急を要する内容でない場合には、誇張と捉えられる恐れがあるため控える。
- 重要な取引先や上層部に対しては、より穏やかな言い回しを選ぶ。
- 混乱を招く可能性がある場合には、具体的な事実を基に説明する。
細心の注意を払った言い回し
- この度、急な状況変化により、弊社に重大な影響が生じる可能性が確認されましたので、各部門と連携しながら慎重に対応を進めている次第でございます。
- 突然の事態に際し、迅速かつ的確な判断を行うため、関係各位と情報を共有し、今後の対策を協議しております。
- 弊社の業務において緊急性が認められる問題が発生いたしましたため、全力で解決に向けた取り組みを行っております。
- 現在、予期せぬ事態が発生し、迅速な対策が求められる状況となっておりますので、慎重かつ確実な対応を実施する所存でございます。
- 急な変動により、業務の進行に一時的な支障が出る可能性がございますため、関係者全員で情報共有と対策の強化を図っております。
足下に火がつくのまとめ・注意点
「足下に火がつく」という慣用句は、非常に力強い比喩を用いて、危険や問題が目前に迫っている状態を示す際に使われます。日常の会話や業務上の連絡において、この言葉を用いることで、相手に対して迅速な対応の必要性を強調する効果があります。しかし、その直接的な言い回しが時として過激に受け取られることもあるため、目上の方や大切な取引先とのコミュニケーションにおいては、より柔らかい表現に言い換えるなどの配慮が必要です。具体的な事実や数字を添えて、客観的かつ冷静に現状を説明することで、誤解を招かずに状況の深刻さを伝えることができます。また、相手の立場や気持ちに十分留意しながら言葉を選ぶことで、信頼関係を損なうことなく、問題解決に向けた円滑な対話が促進されるでしょう。これらの注意点を踏まえて、適切な場面で正しく使うことが、円滑なコミュニケーションの鍵となります。

