「草の根を分けて探す」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「草の根を分けて探す」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「草の根を分けて探す」とは、どんなに小さな手がかりや場所でも見落とすことなく、徹底的に探し回ることを意味します。文字通りには、「草の根をかき分けて探す」ほど細かく注意深く探すというイメージで、非常に念入りで根気強い探索行動を表現する際に使われます。この慣用句は、探している対象が極めて重要、または見つけにくいものであることを前提としています。

英語でこの意味に近い表現としては、“to leave no stone unturned”が適切です。これは「一つ残らず石をひっくり返して調べる」という意味で、日本語の「草の根を分けて探す」にかなり近いニュアンスを持っています。他にも、“to search high and low”や“to scour every nook and cranny”といった表現も用いられることがあります。これらはいずれも、あらゆる場所を徹底的に探すという姿勢を示します。

「草の根を分けて探す」という表現は、何かを必死で探し出そうとする強い意志や、物事を見逃さない姿勢を強調する時に使われます。例えば、失くした大切なものをどうしても見つけたい時や、真実を追求するためにすべての可能性を調査する必要がある時などに使われます。ビジネスの現場でも、顧客の要望や市場のニーズを徹底的に洗い出す姿勢を説明する際に用いられることがあります。

「草の根を分けて探す」の一般的な使い方と英語で言うと

  • 子どもが大切にしていたぬいぐるみを失くしてしまい、家中を草の根を分けて探したが、結局見つからなかった。 (We searched high and low for the child’s beloved stuffed animal, even turning over every inch of the house, but we still couldn’t find it.)
  • 落とした鍵を草の根を分けて探して、ようやく庭の隅の植木鉢の下から見つけ出した。 (After leaving no stone unturned while searching for the lost key, I finally found it under a flowerpot in the corner of the garden.)
  • 警察は容疑者を見つけるために、地域を草の根を分けて探している。 (The police are scouring every nook and cranny of the area to find the suspect.)
  • 彼女は行方不明になった猫を草の根を分けて探して、町中にチラシを配った。 (She searched high and low for her missing cat, distributing flyers throughout the town.)
  • 忘れ物の財布を草の根を分けて探した結果、駅の落とし物センターに届けられていたと判明した。 (After an exhaustive search for the lost wallet, it turned out it had been handed in to the station’s lost and found.)

似ている言い回し

  • 目を皿のようにして探す
  • 隅から隅まで探す
  • 一つ一つ丁寧に調べる
  • くまなく調べる
  • あらゆる手を尽くす

「草の根を分けて探す」のビジネスで使用する場面の例文と英語

この慣用句はビジネスの現場では、極めて詳細なリサーチや調査、徹底的な確認作業を示す際に使われます。特に、ミスを防ぐために細部まで点検を行う場合や、何らかの問題の原因を見つけ出す時、または顧客のニーズや市場の変化をとことん追及する必要がある時に使われます。

  • 不明点が多いため、過去のすべての契約書を草の根を分けて探して調査するよう依頼しました。
    (I requested that all past contracts be thoroughly examined to uncover any discrepancies.)
  • 市場動向を把握するため、担当者たちは草の根を分けて競合他社のデータを集めています。
    (To understand the market trends, the staff are collecting data on competitors in every possible detail.)
  • 問題の原因を突き止めるため、技術チームは草の根を分けてシステムのログを確認しました。
    (The technical team combed through every system log in order to identify the root cause of the issue.)
  • 顧客満足度を向上させるために、草の根を分けてクレームの全件を精査しています。
    (In order to improve customer satisfaction, we are thoroughly reviewing every single complaint.)
  • 新製品の開発に向けて、ニーズを草の根を分けて探るための調査を実施中です。
    (We are currently conducting extensive research to uncover every possible consumer need for the new product.)

「草の根を分けて探す」は目上の方にそのまま使ってよい?

「草の根を分けて探す」は非常に熱意と努力を表す言い回しではありますが、やや口語的で比喩表現としての色合いが強いため、目上の方や取引先との正式なやりとりの中でそのまま使用するには慎重さが求められます。話し言葉で軽く使う場面では自然に受け止められることもありますが、書き言葉やメールなどの正式な文面においては、やや砕けすぎた印象を与える可能性があります。特に、業務連絡やビジネス文書の中では、より丁寧で客観的な表現が求められるため、この慣用句の使用は避けた方が無難です。

  • 意図が強すぎてしまい、受け取り方によっては不自然に映る場合がある
  • 丁寧語や謙譲語に置き換えにくい表現である
  • 状況によっては、焦りや緊張感を与えてしまう可能性がある
  • 伝えたい内容よりも言い回しが強調されすぎてしまう
  • 相手の立場や状況を無視してしまうような印象を与えかねない

「草の根を分けて探す」の失礼がない言い換え

  • 細部に至るまで慎重に確認しております。
  • あらゆる可能性を考慮して調査を進めております。
  • 徹底的に情報を収集し、見落としのないよう努めております。
  • 漏れがないよう、隅々まで調査を行っております。
  • 全体を丁寧に精査し、必要な情報を把握しております。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出し

  • 平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。調査に関しまして、現在全力で進行中でございます。
  • お世話になっております。お預かりしている件につきましては、徹底的に確認を重ねておりますので、少々お時間をいただけますようお願い申し上げます。
  • 日頃よりご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。現在、可能な限り詳細な情報を収集し、全体像の把握に努めております。
  • ご連絡をいただきありがとうございます。本件については見落としがないよう、丹念に調査を進めております。
  • いつも大変お世話になっております。該当箇所の確認に関しましては、引き続き誠意を持って取り組んでおります。

締めの挨拶

  • 何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。
  • ご不便をおかけし申し訳ございませんが、何卒ご容赦いただきますようお願い申し上げます。引き続き精査の上、対応いたします。
  • 本件につきましては、今後も継続して注力してまいりますので、ご安心いただけますと幸いです。
  • 丁寧に調査を進めてまいりますので、今しばらくお時間をいただければと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
  • 今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。何かご不明な点がございましたらお申し付けくださいませ。

注意する状況・場面は?

「草の根を分けて探す」という言い回しは、努力を惜しまない姿勢を表す点では非常にポジティブな響きを持ちますが、その比喩的な言い方が場面によっては不適切となることもあります。例えば、相手がすでに落ち込んでいる、あるいは責任を感じているような状況で「草の根を分けて探しています」と言ってしまうと、焦燥感を煽ってしまったり、過剰なプレッシャーを与える可能性があります。また、物理的に探す対象でないことにこの慣用句を安易に使ってしまうと、意味が伝わりにくかったり、曖昧な印象を与えることにもつながります。さらに、言葉の印象としてやや大げさに聞こえる場合もあるため、ビジネスや礼儀を重視する場面では慎重に選ぶ必要があります。

  • 相手がミスや紛失に関与しているときに使用すると、非難しているように受け取られる
  • 丁寧な報告や説明が必要な場面で、軽々しい印象を与える恐れがある
  • 論理的な説明が求められる会議などでは、比喩の使用が不明確になりやすい
  • 相手が事情を知らない場合、慣用句の意味が伝わらないこともある
  • 感情的な表現と受け取られる可能性があるため、慎重な言い換えが求められる

細心の注意払った言い方

  • ご指摘の点について、現在、該当箇所の詳細な確認を進めており、見落としのないよう複数の角度から調査を行っております。
  • 本件に関しては、可能な限り細部にわたり情報を確認し、正確なご報告を差し上げられるよう努めておりますので、今しばらくお待ちいただけますようお願いいたします。
  • 弊社では現在、関連するすべての情報を精査し、慎重かつ丁寧な対応を心がけておりますので、ご安心いただければと存じます。
  • ご期待に添えるよう、社内各部署と連携しながら確認作業を進めております。何か判明次第、速やかにご報告申し上げます。
  • 必要に応じて第三者機関とも連携しながら、誤りや見落としがないよう丁寧に調査を継続しておりますので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

「草の根を分けて探す」のまとめ・注意点

「草の根を分けて探す」は、物事を非常に細かく徹底的に探す、調べるという強い意志と行動力を示す言い方です。この慣用句は、努力や根気を要する作業を表現する際に非常に便利で、日常生活からビジネスまで幅広く使われます。しかし、その比喩的でやや誇張された響きから、使う相手や場面には十分注意が必要です。特に目上の方や取引先とのやりとりでは、より丁寧で冷静な言い回しに言い換えることが望ましいです。また、相手がすでに不安や負担を抱えている場合、この表現が重く響いてしまうこともあるため、丁寧な言い回しや配慮を忘れないよう心がける必要があります。ビジネスでは、熱意や真剣さを示すのは重要ですが、それを伝える言葉の選び方一つで印象が大きく変わるため、言い換えの工夫や場面に応じた適切な表現が求められます。適切な使用であれば、「草の根を分けて探す」という言葉は、責任感や信頼性を高めるための一助となるでしょう。