USPとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点
USPとは「Unique Selling Proposition」の略で、日本語では「独自の売り(独自の強み)」という意味になります。ビジネス用語としては、競合他社と明確に差別化される独自の価値や特徴を指します。つまり、消費者が「なぜこの商品やサービスを選ぶべきか」という問いに対して、明確な答えとなる要素がUSPです。
たとえば、同じような価格帯の商品がいくつもある中で、あるブランドが「業界初の機能を搭載」「購入後30日間返品可能」などの独自のサービスを提供していれば、それがUSPとなります。USPは、単に良い点を列挙することではなく、顧客にとって魅力的で、他社にはない唯一性が求められます。
ビジネスでは、USPを明確にすることによって、広告やマーケティングの方向性がブレなくなり、顧客との信頼関係も築きやすくなります。商品開発やブランディングにおいても、USPを軸に展開することで、競合に埋もれない強いブランドを作ることができます。
たとえば、あるクリーニング店が「最短3時間仕上げ」をUSPとして打ち出すことで、「早さ」を求める顧客にとって唯一の選択肢になるかもしれません。このように、USPは顧客の「選ぶ理由」を明確にするための重要な視点です。
特に中小企業や個人事業にとっては、大企業のように大規模な予算で競争することが難しいため、USPを打ち出すことで明確な差別化が可能となり、効率的に顧客を獲得できます。
【まとめ】
- USPとは「Unique Selling Proposition」の略。
- 商品やサービスの「他にはない独自の強み」を意味する。
- 顧客が選ぶ理由を明確にする軸となる。
- 広告・ブランディング・商品開発すべてに活用される。
- 小さな事業者ほど、USPの明確化で大きな差がつく。
「USP」を英語で言うと?
→ Unique Selling Proposition(ユニーク・セリング・プロポジション)
USPの言い換え・言い回しは?
- 独自の強み
- 他にはない魅力
- 唯一の価値
- 選ばれる理由
- 特徴的な売り
USPが使われる場面
- 新商品の企画会議で、差別化ポイントを決めるとき
- 広告コピーを作るときに、訴求力のある特徴を明確にしたいとき
- 営業資料で他社との違いを説明したいとき
- ウェブサイトのトップページで第一印象を伝えるとき
- 顧客の質問「他と何が違うの?」に明確に答える必要があるとき
USPを言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合
- 当社独自のご提案内容につきまして、ご案内申し上げます。
(We are pleased to share with you the unique value our company offers.) - 他社様と異なる特徴について、資料にてご説明させていただきます。
(Please allow us to explain the distinct features that differentiate us from others.) - 弊社の特長を踏まえ、最適なご提案を準備いたしました。
(We have prepared the best possible proposal based on our company’s unique strengths.) - 独自性を活かしたご提案として、ご参考いただけますと幸いです。
(We hope our proposal, highlighting our uniqueness, will be of interest to you.) - 他にはない取り組みを通じ、貴社のご期待にお応えできればと存じます。
(We hope to meet your expectations through our one-of-a-kind approach.)
USP・社内メールで言い換えて使用する例文
- 当プロジェクトにおける差別化要素について、改めて共有いたします。
(I would like to share the key differentiating factors in this project.) - 独自の視点から構築した施策内容をご確認ください。
(Please review the strategies we have developed from a unique perspective.) - 他部署との差別化ポイントを一覧にまとめましたので、ご確認ください。
(I have summarized the unique points compared to other departments.) - 今回の提案内容には、特有の工夫が含まれています。
(This proposal includes specific, unique ideas.) - 本件に関する特徴的な部分を強調した資料を作成しました。
(I have created a document highlighting the distinctive aspects of this matter.)
USPを使用した本文
- 弊社のご提案は、他社では実現が難しい特有の技術を活用しております。この技術は業界内でも珍しく、多くのお客様から高い評価をいただいております。ご検討の一助となれば幸いです。
(Our proposal incorporates unique technology that is difficult to find elsewhere, even within the industry. This has been highly rated by many clients, and we hope it will assist your decision-making.) - 今回のご案内では、競合他社にはない独自の対応力に着目しております。お客様の課題に即応できる体制を整えておりますので、安心してお任せいただけます。
(This proposal focuses on our responsiveness, which is unmatched by competitors. We have a system in place to quickly respond to your needs, offering you peace of mind.) - 他社との違いを明確にするため、当社が得意とする分野とその実績をご紹介いたします。独自のサービス内容を、ぜひご確認ください。
(To clarify the differences with other companies, we introduce our areas of expertise and proven track record. Please take a moment to explore our unique services.) - 当社では、一般的なサービスに加え、独自の取り組みとして専用のサポート体制をご提供しております。安心と信頼を大切にしております。
(In addition to standard services, we offer a unique dedicated support system. We place great importance on providing peace of mind and trust.) - ご提案内容は、独自の視点から生まれたものであり、これまでにない価値をお届けできると自負しております。ぜひ一度、ご覧ください。
(Our proposal is based on a unique perspective and we believe it offers value not previously available. We would greatly appreciate your review.)
USPをメールで使用すると不適切な場面は?
USPはマーケティングや広告の文脈で非常に有効な用語ですが、丁寧さを求められる正式なやり取りや、初めてやり取りする取引先へのメールでは直接的に「USP」と書いてしまうと、やや専門的・横文字的な印象を与えてしまうことがあります。特に、相手が業界外や高齢の方、保守的な企業である場合、「USPって何?」と混乱を招く恐れがあります。
また、自社の強みを過度にアピールしすぎると、相手に押し付けがましく受け取られることもあります。ですので、相手が気持ちよく受け取れるように、自然な日本語での言い換えが好まれます。相手の立場や理解度に合わせて丁寧に伝えることが重要です。
USP細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方
- 他にはない取り組みを通じて、安心してご利用いただける体制を整えております。何かご不明な点がございましたら、いつでもお申し付けください。
(Through our one-of-a-kind approach, we provide a support system you can trust. Please feel free to contact us with any questions.) - 当社独自の取り組みとして、より高い品質をご提供できるよう努めております。お役に立てれば幸いです。
(We are committed to delivering higher quality through our unique initiatives. We hope this will be helpful to you.) - 他では難しい対応にも柔軟に対応できる体制を整えておりますので、ご安心ください。
(We have established a system that allows us to handle even challenging requests flexibly. Please rest assured.) - 弊社独自の工夫が反映された内容となっております。お気づきの点がございましたらご教示いただけますと幸いです。
(This content includes ideas uniquely developed by our company. We would appreciate any feedback you may have.) - 当社の特性を生かしたご提案で、少しでもお力添えできればと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
(We hope our proposal, based on our unique strengths, can be of some help. We look forward to continuing our relationship.)
USPメール例文集
目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文
他社にない視点でのご提案についてご連絡する場合
いつも大変お世話になっております。
本日は、御社のご要望に沿うかたちで、私どもが得意としております分野における、他社とは異なる角度からのご提案についてご連絡差し上げました。
本件に関しましては、従来の方法ではカバーしきれない点を補完するため、社内にて検討を重ね、独自の取り組みとして設計いたしました。
詳細につきましては、添付資料をご確認いただけますと幸いです。お手数をおかけいたしますが、ご一読いただければと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
お客様の課題に合った特長のあるご提案を伝える場合
いつも格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
本日は、御社よりご相談いただいておりました件につきまして、私どもがこれまでの経験の中で培ってまいりました強みを活かし、ご要望に即した内容をご提案申し上げます。
特に、過去の事例から得た知見をもとに、他社とは異なる観点で対応可能な体制を整えておりますため、安心してお任せいただけるものと考えております。
ご多忙の折とは存じますが、ご確認いただければ幸いです。今後とも末永いお付き合いを賜れますよう、お願い申し上げます。
顧客・お客様へ言い換え適したメール例文
わかりやすく安心感を与える提案内容を紹介する場合
いつも当サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたびは、よりご満足いただけるサービスの実現に向け、当社ならではの取り組みを取り入れた新たなご案内をさせていただきます。
お客様からいただいたお声をもとに、他社では実現が難しい対応体制を構築し、ご不便なくご利用いただけるよう工夫を重ねてまいりました。
少しでもお客様のお役に立てましたら幸いでございます。何かご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお申し付けください。
他にないサービス面を自然に伝えたい場合
平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
このたびは、当社サービスの新たな取り組みをご紹介させていただきたく、ご連絡いたしました。
今回の施策では、特定のお悩みやご要望に対して柔軟に対応できる体制を整えており、安心してご相談いただける内容となっております。
これまでにない視点からのご提案を心がけておりますので、ご興味がございましたらぜひご確認くださいませ。
今後ともご信頼にお応えできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
社内メールで使う際に言い換え適したメール例文
チームメンバーに自社の強みを共有する場合
お疲れさまです。
今後の提案活動に役立てていただけるよう、当社ならではの強みを整理した資料を作成しました。
特に競合と比較した際に、私たちが優位に立てるポイントを明確にすることを意識しております。
マーケティングチームの視点も取り入れておりますので、次回のミーティングまでにご確認いただけると助かります。
ご不明な点があれば、いつでもご連絡ください。
新プロジェクトにおける差別化戦略を共有する場合
お疲れさまです。
新たなプロジェクトについて、私たちの強みを活かした差別化戦略を社内共有いたします。
資料では、他部署との協力体制や、他社にない視点からの対応策などを盛り込んでいます。
実行段階での課題整理も含めていますので、ご確認の上、ご意見をいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
USP相手に送る際の注意点・まとめ
「USP」という言葉自体は、マーケティングやビジネスの世界では非常に重要な考え方ですが、メールや文章での使い方には慎重さが求められます。特に取引先やお客様、目上の方に対しては、専門的な略語やカタカナ英語を多用すると、分かりにくさや押し付けがましさ、馴れ馴れしさを感じさせてしまう可能性があります。
また、自社の強みばかりを前面に出すような書き方になると、相手によっては「自己主張が強すぎる」と捉えられかねません。そのため、伝えたい内容がたとえ明確であっても、常に「相手の立場に立った言い回し」や「一歩引いた丁寧な説明」が必要です。
自社の特徴を伝えることは大切ですが、あくまでも相手の課題や目的に合わせた提案の中にさりげなく組み込むことで、自然に受け取ってもらいやすくなります。

