「+9917363453」と「+99」は迷惑電話?どこの国から?
近年、世界中で国際電話番号を悪用した迷惑電話や詐欺が猛威を振るっています。見慣れない国番号からの着信は、私たちに不安と警戒心をもたらすものです。「+9917363453」と「+99」という二つの番号に焦点を当て、その正体と、それらがもたらす潜在的な危険性について、解説していきます
「+99」から始まる番号の真実:なぜ存在しないのか?
まず、最も重要な点として、「+99」という単独の国番号は、国際電気通信連合(ITU)が厳格に定めるE.164勧告に基づく国番号の体系には割り当てられていません。、私たちが不審な電話番号に遭遇した際に、真っ先に認識すべき重要なポイントです。
もし「+99」で始まる番号からの着信があった場合、それは正規の国際電話回線を通じて発信されたものではない可能性が極めて高いと言えます。通常、国際電話は国ごとに割り当てられた特定の番号帯(例: 日本の+81、アメリカの+1など)を使用します。そのため、「+99」のような割り当てられていない番号は、何らかの不正な意図を持った発信源であると考えるのが妥当です。
- 発信者番号の偽装(スプーフィング): 最も一般的な手口の一つです。詐欺グループは、インターネット回線を利用したVoIP(Voice over IP)サービスや、特殊な通話アプリを用いることで、実際の発信者番号を偽装することができます。これにより、本来とは異なる番号や、存在しない番号を表示させ、追跡を困難にさせようとします。彼らは自身の身元を隠蔽し、被害者を欺くためにこの手法を頻繁に利用します。
- 技術的な誤作動や表示のバグ: ごく稀なケースとして、国際ローミング中の携帯電話ネットワークにおいて、一時的な表示の不具合やシステム上のバグによって、誤った番号が表示される可能性もゼロではありません。しかし、これは非常に限定的な状況であり、「+99」という明確なパターンで継続的に着信がある場合には、この可能性は低いと考えるべきでしょう。
- 国際電話回線への不正アクセス: 悪意のある第三者が、正規の国際電話回線に不正にアクセスし、そこから偽装された番号で発信している可能性も考えられます。これは、より高度な技術を要する手口ですが、皆無ではありません。
「+9917363453」が示す具体的な危険性と手口
「+99」という国番号が存在しないという事実から、「+9917363453」という具体的な番号からの着信は、非常に高い確率で詐欺や迷惑電話の発信元であると断定できます。このような番号を利用した詐欺は、巧妙な手口で人々を騙そうとします。
具体的な詐欺の手口としては以下のようなものが挙げられます
- 「ワン切り」詐欺: これは、ごく短時間だけ電話を鳴らし、すぐに切る手口です。着信履歴を見た人が、誰からの電話か気になって思わず折り返してしまうことを狙っています。もしこの番号に折り返してしまうと、高額な国際通話料が自動的に課金されたり、国際電話の特殊な課金システムによって、意図しない通話料が発生する可能性があります。また、折り返し電話を通じて個人情報を聞き出そうとする試みが行われることもあります。
- 「なりすまし」詐欺: 警察、銀行、有名企業、宅配業者、または公的機関などを装い、相手を信用させて金銭をだまし取ろうとする手口です。例えば、「あなたの口座が不正利用されています」「未払いの料金があります」「荷物の配送に問題があります」といった虚偽の内容を伝え、焦りや不安を煽り、個人情報(氏名、生年月日、住所、銀行口座番号など)を聞き出そうとしたり、金銭の支払いを要求してきたりします。
- 不審なSMS(ショートメッセージサービス)による誘導: 「+99」で始まる番号から、あるいはその番号に関連する形で、SMSが送られてくることもあります。「荷物が届いています。詳細はこちらのURLをクリックしてください」「未払い金があります。ご確認ください」といった文面と共に、不審なURLが記載されているケースが多いです。これらのURLをクリックすると、フィッシングサイト(銀行やクレジットカード会社などの偽サイト)に誘導され、IDやパスワード、クレジットカード情報などを盗み取られたり、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)がスマートフォンにインストールされたりする危険性があります。
迷惑電話・詐欺から身を守るための徹底的な対処法
不審な国際電話番号からの着信やメッセージには、冷静かつ慎重に対処することが極めて重要です。以下に示す対処法を徹底し、被害を未然に防ぎましょう。
- 知らない番号には絶対に出ない: 最もシンプルで効果的な防衛策です。見慣れない、特に「+99」のように怪しい番号からの着信は、無視するのが賢明です。重要な連絡であれば、留守番電話メッセージを残したり、別の正規の連絡手段で改めて連絡してくるはずです。
- 決して折り返さない: 「ワン切り」詐欺の主な目的は、折り返し電話をさせることです。高額な通話料が課金されるリスクがあるため、絶対に折り返し電話をしないようにしてください。
- SMSに記載されたリンクは絶対にクリックしない: 不審なSMSに記載されているURLは、サイバー攻撃の入り口になる可能性が高いです。興味本位であっても、絶対にクリックしないでください。万が一クリックしてしまった場合は、すぐにインターネット接続を切り、ウイルス対策ソフトでスキャンを行うなどの対応を検討してください。
- 不審な番号をブロックする: スマートフォンには、特定の電話番号からの着信を拒否する機能や、迷惑電話フィルター機能が搭載されています。これらの機能を活用して、怪しい番号からの着信をブロックしましょう。一度ブロックすれば、その番号からの着信は二度と届かなくなります。
- 家族や友人と情報を共有する: 詐欺の手口は常に進化しています。身近な人々にも、このような不審な番号が存在することや、その危険性について情報共有を行い、共に警戒することが重要です。特に高齢者など、情報弱者になりやすい人々には、具体的に注意を促しましょう。
- 警察や消費者センター、通信事業者への情報提供: もし頻繁に不審な電話がかかってきたり、詐欺の被害に遭ってしまったと思われる場合は、速やかに警察の相談窓口や国民生活センター(消費者ホットライン188)、またはご利用の携帯電話会社に相談・情報提供を行ってください。情報が共有されることで、他の被害者の発生防止や、詐欺グループの摘発に繋がる可能性があります。
最終的な結論と注意喚起
「+99」で始まる国際電話番号は、国際的な電話番号体系において割り当てが存在しません。したがって、「+9917363453」のような番号からの着信やメッセージは、ほぼ例外なく迷惑電話や詐欺を目的としたものであると断言できます。
このような不審な連絡には、決して安易な気持ちで対応せず、常に警戒心を抱き、冷静かつ適切な対処を心がけてください。自身の個人情報や財産を守るために、最も重要なのは「知らない番号には出ない、折り返さない」というシンプルな原則を徹底することです。
引き続き、国際電話番号からの不審な連絡には十分にご注意ください。何かご不明な点がありましたら、お気軽にご質問ください。

