メスを入れる
読み方
めすをいれる
意味
問題点や課題を解決するために、徹底的に調査・改善を行うことを意味します。外科手術で患者の病巣にメスを使うことから転じて、組織や制度の問題に本格的に取り組むことを指します。
語源
外科手術で患部にメスを入れる行為に由来します。病気や問題の根本に切り込んで治療や改善を行うことを比喩的に表現しています。
言い換えると
- 問題に着手する
- 改革に乗り出す
- 根本的に解決する
- 徹底的に取り組む
使用する注意点
- 強い意志や大きな変化を伴うニュアンスがあるため、軽い話題に用いると不自然になることがあります。
- 医療用語由来の比喩表現であるため、対象に対する敬意を忘れずに使用する必要があります。
目上の方に使える言葉?
目上の方にも使える表現ですが、「改善に向けた具体的な取り組み」を明確に示す文脈で用いるのが適切です。
ビジネスで適した例文
- 長年の課題に対して、今回こそ本格的にメスを入れる必要があります。
- 業務効率化を目指し、組織構造にメスを入れる方針です。
- 問題の根本原因にメスを入れることで、早期解決を図ります。
- 長期間見過ごされてきた課題に対して、今こそメスを入れる時です。
- 財務状況の改善のため、経費削減にメスを入れました。
どういう場面で使う言葉?
- 長年放置されていた問題や課題に取り組む際
- 根本的な改革や改善を行う必要がある場面
- 組織や制度の問題に切り込むことを表現する際
使用した例文を5例
- このプロジェクトの進行状況にメスを入れる必要がある。
- 組織全体の無駄を省くため、業務プロセスにメスを入れた。
- 教育制度の問題点に本格的にメスを入れる議論が始まった。
- 長引く不良債権問題にメスを入れることで、経済が回復に向かう。
- 環境問題への対策として、法律にメスを入れる動きが強まっている。
失礼に当たる使い方
- 相手の取り組みを軽視するような文脈で使用する場合。
- 深刻でない問題に対して誇張して使用し、違和感を与える場合。
- 改善に消極的な場面で不用意に使い、実現可能性を疑問視される場合。
英語で言うと?
“Take decisive action”(断固たる行動をとる)や “Address the root cause”(根本原因に対処する)が適しています。
どうしてその単語になったか
“Take decisive action”は、大きな変化や改善のための行動を示し、”Address the root cause”は問題の核心に切り込むニュアンスを持つため、「メスを入れる」の比喩に対応します。
英語での使用例
- “The company decided to take decisive action to resolve the issue.”
(会社はその問題を解決するために断固たる行動を取ることを決定した。) - “We need to address the root cause of this inefficiency.”
(この非効率性の根本原因に対処する必要があります。) - “The government plans to take decisive action on climate change policies.”
(政府は気候変動政策に断固たる行動を取る計画です。) - “It’s time to address the root cause of the financial crisis.”
(金融危機の根本原因に対処する時が来た。) - “The team took decisive action to improve the workflow.”
(チームはワークフローを改善するために断固たる行動を取った。)