出し抜け(だしぬけ)
読み方
だしぬけ
意味
何の前触れもなく、突然に物事が起こることを指します。予告や準備がないまま不意に行われる出来事や行動を表現する言葉です。
語源
「出し抜く」という言葉が語源とされています。「抜け」は抜け目なく行動することや、相手を出し抜く意味が含まれており、それが転じて「不意に、突然」という意味で使われるようになりました。
言い換えると
- 突然
- 不意に
- 思いがけず
- 急に
使用する注意点
- カジュアルな場面でよく使われますが、フォーマルな場面では避けることが望ましいです。
- 驚きや戸惑いを含むニュアンスがあるため、文脈に注意して使用する必要があります。
目上の方に使える言葉?
目上の方に対しては、ややくだけた印象を与えるため、「突然」「不意に」など、より丁寧な表現に言い換える方が適切です。
ビジネスで適した例文
- 出し抜けに提案された案について、チーム全体で検討する必要があります。
- 出し抜けの変更により、プロジェクトのスケジュールが影響を受けました。
- 会議中、彼が出し抜けに新しい提案を持ち出したため、議論が長引きました。
- 出し抜けな決定には、関係者間での調整が重要となります。
- 出し抜けな質問にも冷静に対応する力が、交渉を成功させるポイントです。
どういう場面で使う言葉?
- 予告なしの行動や発言を描写する際
- 突然の出来事に驚きや戸惑いを表現する場面
- 急な変化や提案を伝える際
使用した例文を5例
- 出し抜けに訪問してきた友人に驚いた。
- 彼の出し抜けな発言に、場の空気が一瞬凍りついた。
- 出し抜けに雨が降り始め、慌てて傘を取り出した。
- 会議中に出し抜けに新しい課題が提示され、議論が白熱した。
- 出し抜けな決定に驚きつつも、すぐに対策を考え始めた。
失礼に当たる使い方
- 相手の行動や発言を「出し抜け」と断定し、批判的に使う場合。
- フォーマルな場面や目上の方に対して、不適切な印象を与える場合。
- 突然の出来事を軽視するようなニュアンスで使用し、不快感を与える場合。
英語で言うと?
“Out of the blue”(突然に、不意に)や “Abruptly”(突然に、急に)が適しています。
どうしてその単語になったか
“Out of the blue” は予告なしに何かが起きるニュアンスを持ち、”Abruptly” は唐突な行動や出来事を指すため、「出し抜け」の意味に対応します。
英語での使用例
- “His question came out of the blue and surprised everyone.”
(彼の質問は出し抜けで、皆を驚かせた。) - “The meeting was interrupted abruptly by an urgent phone call.”
(会議が急な電話で出し抜けに中断された。) - “She appeared out of the blue and joined the conversation.”
(彼女が出し抜けに現れ、会話に加わった。) - “Abruptly, the discussion shifted to a completely different topic.”
(出し抜けに議論が全く別の話題に移った。) - “The decision was announced out of the blue, catching everyone off guard.”
(その決定は出し抜けに発表され、皆が不意を突かれた。)