苛む(さいなむ)
読み方
さいなむ
意味
精神的または肉体的に苦しめること、または悩ませることを意味します。自分自身を責めたり、他人を厳しく責めたりする際に使われる言葉です。
語源
「苛」は「厳しくする」「責める」「苦しめる」という意味を持つ漢字で、そこから派生して「さいなむ」という形で人を責めたり、悩ませる行為を指すようになりました。
言い換えると
- 苦しめる
- 責め立てる
- 悩ませる
- 束縛する
使用する注意点
- ネガティブな意味を持つため、軽い表現として使うと不適切になる場合があります。
- 感情的な場面や心理的な苦しみを描写する際に適していますが、強い言葉であることに留意しましょう。
目上の方に使える言葉?
「苛む」は強い言葉であり、目上の方には直接使用するのは避けた方が無難です。「心を悩ませる」「苦しむ状況にある」といった柔らかい表現に置き換えると良いでしょう。
ビジネスで適した例文
- 失敗の責任に心を苛まれることがないよう、全員でサポート体制を整えます。
- 同僚を苛むような言動は、チームの士気を低下させる恐れがあります。
- プレッシャーに苛まれる状況を改善するため、適切なリソースを提供します。
- 苛むような環境を避け、建設的な意見交換を心がけましょう。
- 過去のミスに苛まれるよりも、未来の成功に目を向けましょう。
どういう場面で使う言葉?
- 精神的な苦痛や葛藤を描写する場面
- 責任感やプレッシャーに苦しむ状態を表現する際
- 他人を厳しく責める行為を指摘する場合
使用した例文を5例
- 彼は過去の過ちに苛まれ続けている。
- プレッシャーに苛まれながらも、彼女はプロジェクトを成功させた。
- 自責の念に苛まれ、夜も眠れない日々が続いた。
- 苛むような厳しい指摘は、時に相手を萎縮させる。
- その一言が彼を苛む結果となり、関係が悪化してしまった。
失礼に当たる使い方
- 相手の苦しみや悩みを軽視するような文脈で使用する場合。
- ネガティブな感情を煽る意図で使う場合。
- 目上の方やフォーマルな場面で、適切な配慮を欠いた形で使う場合。
英語で言うと?
“Torment”(苦しめる、悩ませる)や “Agonize”(苦悩する)が適しています。
どうしてその単語になったか
“Torment”は他者を精神的または肉体的に苦しめる行為を示し、”Agonize”は特に精神的な苦悩を強調するため、「苛む」のニュアンスに対応します。
英語での使用例
- “He was tormented by his past mistakes.”
(彼は過去の過ちに苛まれていた。) - “She agonized over the difficult decision.”
(彼女はその難しい決断に苦悩した。) - “The guilt tormented him for years.”
(その罪悪感が何年も彼を苛んだ。) - “He felt agonized by the pressure to succeed.”
(彼は成功しなければならないプレッシャーに苛まれていると感じた。) - “The criticism tormented her, affecting her confidence.”
(その批判が彼女を苛み、自信を失わせた。)